2020/10/13
「いよいよ11月18日〜19日に伊豆の国市に集結!」生コン屋さんのワーケーション誘致 #2
関係者らとの調整を終えいよいよ11月18日〜19日に全国から伊豆の国市(静岡県伊豆地方)にワーケーションをテーマにキーパーソンらが集結する。市内の不動産やホテル・旅館などの遊休施設、そして首長(小野登志子)訪問を予定している。生コン屋さんのワーケーション誘致 #2 ではそもそもの構想についておさらい。
⚫︎参考記事: 「地方創生最後のチャンス?!」生コン屋さんのワーケーション誘致
コロナ以降のパラダイムでは《地方》が主役に
この度協業が始まるCEspace社のプレゼンテーション。
「つながり」によって日々が豊かになる空間を提供する
コロナ以降世界の景色は本格的に変化した。
うちのお隣さん的な身近なところでも「もう、何日も会社に行ってない」と、リモートワークが浸透した様子が知れる。
伊豆に住む僕自身、打ち合わせの大半はZOOMで行っている。
直前まで温泉に入り浸ってのんびりして、5分前に体を拭いてタブレット越しにリラックスして商談をしているのが当たり前になった。
「場所」という属性が持つ重要度がますます希薄になっていくだろう。
「満員電車に揺られ、定時に会社に出社する」
「承認印を得るために各部署の所属長のもとを訪ねる」
こうしたこれまで「仕事の一部」と考えられてきた物事が全て「仕事ではない」に変化する。
そんな時代には一体何が起きるのだろうか?
田舎に生まれ、田舎に育った僕の同世代たちの多くは東京など首都圏で暮らしている。
「田舎(故郷)が嫌いだから捨てたのか?」
決してそうではない。
彼らは故郷を愛していることを知っている。
では、なぜ、地元に戻ってこないのか?
その最たるる要因が、「仕事」だ。
風光明媚な田舎には一方で暮らしを支えるための職場が無い。
「地方創生」
言葉は先行してあるにはあるけれど、これまでの施策のほとんどは限定的な効果しか生み出してこなかったように思う。
言葉は適切ではないかもしれないけれど、コロナはこうしたパラダイムを無理やり移行させたように思う。
「アスファルトやコンクリートで密閉され人々が密集しがちな首都圏」
は、コロナの文脈から言っても暮らしやすい場所ではない。
ただ、リモートワーク、そしてワーケーション、そしてそれらがもたらしたテクノロジーは「どこにいても仕事ができる世界」を実現した。
そんな故郷を離れてしまったタレントを生かすために地方にできることは一体なんだろうか?
その鍵は、「場所を選ばない仕事」「これから求められる教育」の2つだという。
「場所を選ばない仕事」
そもそも地方がこれまで「ハンディキャップ」だった、「仕事がない」を打破するためには、その逆張り「場所を選ばない仕事」を増やすことが鍵となる。
大半の仕事が「どこでも仕事できます」になれば、アスファルトやコンクリートで密閉された人口集中する場所に住むいわれはもはやない。
「やった!僕の時代到来!」
コロナ禍で僕は1人ほくそ笑んでいた。
なぜか?
毎日自宅のベランダで鳥のさえずりを聞きながら優雅に仕事し、気が向いたら伊豆の山谷をランニングし、温泉で汗を流す生活。
コロナ禍でこれほど実りある豊かな暮らしはないと僕は思っていた。
いよいよ僕の時代だ、と。
地方が「場所を選ばない仕事」を増やす(IT化などに積極的に対応するなど)ことで、都会で抑圧されてきた多くのタレントたちに豊かな暮らしを提供することができる。
そんな人たちが田舎に流入してきてくれさえすれば、そこで誰かが企てなくとも勝手に人と人の交流が生まれる。
街は発展していく。
「これから求められる教育」
そして、もう1つ、田舎に移動する上でボトルネックになっていること「教育機会の不公平」。
実に多くの静岡県民が、いったん東京で暮らし結婚し子供を儲けると、「教育の不公平」を理由に地元に戻ることを諦める。
こうした現実がある。
例えば、ワーケーションを契機として、テック人材が多く田舎に暮らすようになる。
そんな彼らは先端企業で活躍する人たち。
その彼らは行政とタイアップすることで地元小中高等学校でプログラミングの授業を行う。
ほんの一例だが、首都圏に人口が集中するのではなく、こうしてテック人材が地方に場所を求めることで、リモートを活用するなど、地方の考え方、実践の仕方次第ではきっと教育の不公平は解消されていくはずだ。
既にテクノロジーはあるのだ。
そのためには田舎の悪い意味での閉鎖性・保守性の打破が必要になるだろう。
何事にも後ろ向きで「どうせやってもダメ」と思っている田舎者が多すぎる。
何かアクションを起こすことに最初から諦めている。
それは、縦割りの弊害だと僕は思っている。
目を覚ませ、田舎者。
オリンピック誘致などと違って一過性のものじゃない。
これが本当の「最後のチャンス」になるのだ。
「いよいよ11月18日〜19日に伊豆の国市に集結!」
生コン屋が1人気をはいていてもダメ。
旅館や観光業だけでもダメ。
不動産屋だけでも、行政だけが笛を吹いたってダメ。
これまで縦割りで互いに交流してこなかった人たちが横串で連携する。
例えば、今回のようなワーケーションという機会を通じてこれまで交流しなかった人たちが交流する。
そのことで、知らなかった、気付いていなかった田舎の魅力を再発見する。
その再発見が、これから流入してくるだろう人たちにとってはさらなる「田舎に移動する理由」を生み出す。
僕たち自身がまずは地元の素晴らしさを身をもって実感しなければダメだ。
お仕着せの補助金やPR活動だけではダメだ。
そこに暮らす人たちが本気で地元を愛し抜く。
田舎に暮らすことを「羨ましい」と思わせる地域に変えていく。
いよいよ本格的に動き出した生コン屋さんのワーケーション誘致。
ここから先は僕ですらまだ見たことも会った事もない素晴らしい魅力との出会いがてんこ盛りになるのだろう。
本業ではないにしても、伊豆を愛する一市民としてこのプロジェクトには胸躍る。
そして、生コンは、地場産業。
こうした活動を通じて地域経済が活性化すれば。
それはすなわち僕たち生コンが求められるようになることを意味する。
少しでも興味のある人は11月18日〜19日に合流してもらいたいと思う。
僕たち地場産業「生コン」が経済縮小する田舎で活路を見出すための方策。
ワーケーションに僕は本気でチャンスを見出している。
宮本充也