2017/04/07
「中小企業に身を置く」 連携・GNN・情報・生コン
こんな僕でも以前は煙草を喫っていた。
「この味がいいね」君が言ったから七月六日はサラダ記念日
という短歌があったが、
3年前の今日4月7日は僕にとってのたばこ記念日。
煙草に関していえばやめていいことだらけである。
まだやめてない方がいたら、
生コンブログを読むといいと思う。
それでは、生コンブログの始まりである。
以前、生コン工場版マーケットプレイスのブログを書いた。
IT以前と違って「いらない(売りたい)」「欲しい」のマッチングが可能となった。
ヤフオク
みたいなのの生コンに特化したサービスがあったら、
不当に高いものを買わされたり、モノの品質でもめたりなどなくなる。
大昔のことで名前も伏せるが駆け出しの経営者の僕は近所の車両整備工場に騙されかけた。
市場では70~80万以上の値段が付く車両を、
「30万にしかならないね」
と不当に安く評価され、10台ほどやられかけたことがある。
800万が300万に評価されて、僕は500万を失いかけた。
これは、僕が生コン経営者駆け出しだったことに大きく起因する。
僕が仮にベテラン経営者だとしたら近所の整備工場は僕をだまそうなどとはしなかったろう。
こうしたことはいまだに往々にして起こっているのではないだろうか?
特に中小企業は上場企業とちがって、
世代の断絶
が起きやすい組織形態となりがち。
経験やノウハウはどうしても属人的になってしまい、
経営者または番頭さん
の頭の中にだけその人脈や経験があるものだから、
突然死
を起こすと中小企業の場合フロント不在というだけで、
まったく別の会社
に様変わりしてしまう危険性が高い。
99%以上はそんな中小企業といわれている日本。
労働者の70%は中小企業に勤めているといわれている。
つまり、光が当たるのは大企業だが日本株式会社で考えたら、
その構成員の大半は中小企業であって、
ミクロな視点で中小企業を分析すると、
一つ一つの組織体はまるで高校野球のように、
一人のスタープレイヤーに依存している脆弱な組織だったりする。
かくいう僕の会社長岡生コンとて偉そうには言えない。
12名の職員で生コン実務を回している組織で、
ある意味人ひとりどうなるかの経営に与えるインパクトは計り知れない。
ネガティブに考えると脆弱ともいえるけれど、
ポジティブに考えれば、人ひとりの変化によって会社は様変わりする。
大企業に比べて温度の伝わり方が非常に速いのだ。
僕の経験で恐縮だけど、
ある日覚悟を決めて生コンに人生をささげると決めた
たった一人の青年がいるだけで会社はその日から変化する。
そんな経験をしたことがあるから、
会社にとって最も大切なリソースは人だという信念をもっている。
そして、だからこそ、組織にいる人にはそういった感覚を持ってもらえるよう、
努力していきたいとも思っている。
そうはいっても、中小企業。
どうしても情報戦においては弱者にならざるをえない。
どんなに情熱を燃やした一人の青年が組織にいたとしても、
情報がないばかりに埋もれてしまうケースだってある。
情熱が公平に評価されて埋もれることなく見いだされる。
そのためには中小の連携よりほか手がないのではないか。
ある生コン工場の青年が経験したことがないことは、
もしかしたら別の地域のある青年がすでに経験したことかもしれない。
そんな情報を得るためにいちいちトライアル&エラーをして傷つくのではなく、
転ばぬ先の杖を連携の場で共有する。
そうすれば、傷つくことなく経験を得ることができる。
ソリューションを手にすることができる。
生コン工場で埋もれている情熱に光をあてられる場所。
GNN元気な生コンネットワークはそんな風に発展していけたらいいのだろう。
誰かの努力が、実はその誰かと同じような悩みや夢を持っている、誰かのためになる。
自分の努力が、自分と同じような境遇にいる、誰かのためになる。
そんな、場所。
・4月14日
・6月9日
今後も続くGNN元気な生コンネットワークのイベント。
見た目には伝わらないかもしれないけれど、
背景には真剣な、中小企業に身を置く、人物たちのドラマがある。
いつしか、中小企業が、この国に夢をもたらせるようになれば。
そんな素晴らしいことはほかにないと思う。