長岡生コンクリート
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2020/03/16

【生コン×COVID-19・ウイルスはセメント粒子の1/100】

【生コン×COVID-19・ウイルスはセメント粒子の1/100】

ウイルスの侵入防止に対し、一般的なマスクは効果的ではない。
それは、バレーボールネットでパチンコ玉を防ぐようなもの。

このことは、以前触れた。
詳しくはこちら→ https://www.nr-mix.co.jp/topics/covid-19_2.html

IMG_9626.jpg

ではマスクの効果とは、一体何か...?
それは主に、「飛沫感染の予防」となる。

「飛沫」とは、咳やくしゃみで飛散する水滴のこと。
これらの直径は、5㎛(マイクロメートル)とされている。

ウイルスの直径0.1㎛に比べ、それらは大きく、
一般的なマスクのフィルターにも引っ掛かる。

また、「飛沫」は水分を含んでいるので遠くまで飛ばない。
(会話で1m、咳で3m、くしゃみで5m程度、とのこと)

マスクをしていると、口に直接手を当てないので、接触感染予防ともなる。
(逆に、顔に手を近付けるので、目や鼻などの粘膜接触には注意を要する)

ここで、「接触感染」とは、皮膚や粘膜の直接接触によるもの。
ドアノブ、手すり、スイッチなどからの、接触を介した感染のこと。

しかし現在、そのマスクが非常に手に入りにくい状況となっている。
ドラックストア、スーパー、コンビニでは、常に「品切れ」と表示されている...

実は、生コン業にとっても、マスクは必需品。
セメントに代表される粉体の直径は、10㎛(マイクロメートル)

スギ花粉の直径30㎛(マイクロメートル)に比べて小さいので、
「花粉用マスク」では、セメント粉体の十分な対策とはならない。(無いよりはマシだが)

先日も、膨張材のプラント投入があった時に、
「ところで、マスクってあったっけ?」という話題となった。

IMG_9628.jpg

さて、NHKのまとめでは、
これまで感染が確認された状況を大きく3つ挙げている。

 1.換気の悪い密閉空間
 2.多くの人との接触
 3.近距離での会話や発声

この3つが同時に重なる場面では、<集団感染の危険性が高い>と示唆している。
(もちろん、それぞれも極力避けたいことは、言うまでもない)

しかし逆にいえば、

 1.換気不要な解放空間
 2.多くの人と接触しない
 3.会話・発声があまりない

普段の生活環境が上記のような場合(自分も含む)、
現在のところ、マスク着用による効果の範囲外だと思われる...

むしろ、「手洗いの励行」の方が、重要かと思われる。
正しい手洗いによる、ウイルス感染の予防効果は高い。

「15秒の手洗いで、菌は1/10に、
 30秒の手洗いで、菌は1/100に減少する」と言われている。

現在、入手が困難で有限なマスク。
それを着けることよりも、有効な対抗策を取ることを心掛けたい。

・病院などの密閉空間に行かない
・駅などの不特定多数が集まる所へ行かない
・会話、発声は最小限に、などなど。

今の感染拡大状況を眺めていると、
この先、もっともっとマスクが必要とされる状況がきっと訪れるはず。

NR試験室 二見

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士