2020/03/16
【生コン×COVID-19・ウイルスはセメント粒子の1/100】
ウイルスの侵入防止に対し、一般的なマスクは効果的ではない。
それは、バレーボールネットでパチンコ玉を防ぐようなもの。
このことは、以前触れた。
詳しくはこちら→ https://www.nr-mix.co.jp/topics/covid-19_2.html
ではマスクの効果とは、一体何か...?
それは主に、「飛沫感染の予防」となる。
「飛沫」とは、咳やくしゃみで飛散する水滴のこと。
これらの直径は、5㎛(マイクロメートル)とされている。
ウイルスの直径0.1㎛に比べ、それらは大きく、
一般的なマスクのフィルターにも引っ掛かる。
また、「飛沫」は水分を含んでいるので遠くまで飛ばない。
(会話で1m、咳で3m、くしゃみで5m程度、とのこと)
マスクをしていると、口に直接手を当てないので、接触感染予防ともなる。
(逆に、顔に手を近付けるので、目や鼻などの粘膜接触には注意を要する)
ここで、「接触感染」とは、皮膚や粘膜の直接接触によるもの。
ドアノブ、手すり、スイッチなどからの、接触を介した感染のこと。
しかし現在、そのマスクが非常に手に入りにくい状況となっている。
ドラックストア、スーパー、コンビニでは、常に「品切れ」と表示されている...
実は、生コン業にとっても、マスクは必需品。
セメントに代表される粉体の直径は、10㎛(マイクロメートル)
スギ花粉の直径30㎛(マイクロメートル)に比べて小さいので、
「花粉用マスク」では、セメント粉体の十分な対策とはならない。(無いよりはマシだが)
先日も、膨張材のプラント投入があった時に、
「ところで、マスクってあったっけ?」という話題となった。
さて、NHKのまとめでは、
これまで感染が確認された状況を大きく3つ挙げている。
1.換気の悪い密閉空間
2.多くの人との接触
3.近距離での会話や発声
この3つが同時に重なる場面では、<集団感染の危険性が高い>と示唆している。
(もちろん、それぞれも極力避けたいことは、言うまでもない)
しかし逆にいえば、
1.換気不要な解放空間
2.多くの人と接触しない
3.会話・発声があまりない
普段の生活環境が上記のような場合(自分も含む)、
現在のところ、マスク着用による効果の範囲外だと思われる...
むしろ、「手洗いの励行」の方が、重要かと思われる。
正しい手洗いによる、ウイルス感染の予防効果は高い。
「15秒の手洗いで、菌は1/10に、
30秒の手洗いで、菌は1/100に減少する」と言われている。
現在、入手が困難で有限なマスク。
それを着けることよりも、有効な対抗策を取ることを心掛けたい。
・病院などの密閉空間に行かない
・駅などの不特定多数が集まる所へ行かない
・会話、発声は最小限に、などなど。
今の感染拡大状況を眺めていると、
この先、もっともっとマスクが必要とされる状況がきっと訪れるはず。
NR試験室 二見