2020/03/09
【生コン×COVID-19・粒子径】
COVID-19の影響をはじめ、まだまだマスクの売れ行きが好調(?)である。
コンビニ、スーパー、ドラックストアなど、市場に十分な供給が戻ってきていない。
花粉が飛び始めているこの時期、その効果、ウイルスの正体などを、
しっかりと把握したうえで、マスクを着用するか否かを判断したい。
まずは、COVID-19を含む、「コロナウイルス」の直径を知る。
「コロナ」「ウイルス」「直径」などと検索すると様々な情報が現れる。
・100㎚(ナノメートル)、
・0.1㎛(マイクロメートル)、
・はては、0.1ミクロン、
などと出てきて、そのサイズ感がさっぱりつかめなくなる...
ここで混乱しないように、「単位」について簡単におさらい。
(以下、読み飛ばしも可)
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㎚(ナノメートル)とは、10マイナス9乗
㎛(マイクロメートル)とは、10マイナス12乗
つまりは、「㎛」は、「㎚」の1000倍。
1000㎚(ナノメートル) =1㎛(マイクロメートル)となる。
なじみのある単位として、
1000㎜(ミリメートル)=1m(メートル)なのと同じ理屈です。
1m(メートル)の1/1000が、1㎜(ミリメートル)
→1000分割したものの1つ
1㎜(ミリメートル)の1/1000が、1㎛(マイクロメートル)
→1000分割したものの1つ
さらに、「ミクロン」という書き方をしているサイトもあるのでややこしい...
「ミクロン」=「マイクロメートル」と同じ意味。
「6か月」を「半年」と言い換えたようなもの。
(だと思ってもらっても間違いではない、かな...)
ーーーーーー
以後、混乱を避ける目的も含めて、㎛(マイクロメートル)を基準に表記する。
コロナウイルスの直径は、約0.1㎛(マイクロメートル)
分かりやすく(?)比較対象を挙げると、
・セメント粒子の直径は、約10㎛(マイクロメートル)
・高炉スラグ粒子の直径も、約10㎛(マイクロメートル)
・フライアッシュ粒子の直径は、約0.1~300㎛(マイクロメートル)と幅があり、
・シリカヒューム粒子の直径は、約0.1~0.5㎛(マイクロメートル)である。
さてここで、家庭用マスク<花粉対策用>のフィルターであれば、
約30㎛(マイクロメートル)以上の粒子が捕集できる。
ということは、家庭用マスクでも、<風邪・ウイルス対策用>を選ばないと、
ウイルスやセメント粒子に対しての効果は薄い。
とはいえ、セメント粒子(10㎛)は、ウイルス(0.1㎛)の約100倍。
セメント粉末に効果のあるマスクでも、まだまだウイルス対策としての兼用は厳しいということ。
例えるなら、バレーボールネット(競技規格10㎝角)で、
パチンコ玉(公安規格 Φ11㎜)を防ごうとしているようなもの。
その効果のほどをきちんと認識してから、
適切なマスクを着用することで、最大の効用を得るのが望ましい。
それにしても、
・市場にマスクが戻ってこない?
・ネットでは、異常な高価格帯で取り引きされる?
・マスクの盗難事件が後を絶たない?
まだまだ「正しい情報収集」をして「事実に基づいて考える」
「最悪を想定して、最善を尽くす」状態には、なかなか近づけそうにもありませんね...
NR試験室 二見
以前の記事も参照
→「正しい情報収集」https://www.nr-mix.co.jp/topics/covid-19.html
→「事実に基づいて考える」https://www.nr-mix.co.jp/topics/covid-19_1.html
→「最悪を想定して、最善を尽くす」https://www.nr-mix.co.jp/topics/covid-1928.html