2017/01/03
「突き抜けろ業態の陳腐化」 生コン・新事業・合理化
ロードサイドのCDショップを見てると感じる。
ソフトウェア(コト)の世界の業態は陳腐化がとても速い。
書店もCDも以前に比べて利用頻度が激減している。
ただ、彼らとて必死だから乗りかかった業態をなんとか陳腐化させまいと、
様々な工夫→経営の合理化
1.新規売り上げの柱創造
2.販売管理費の節減
→新業態の開発 に取り組んでいる。
ただ、Amazonが代表するネット販売やECの勢いはとどまらない。
さらに流通を合理化することで守旧派の業態陳腐化を加速させる。
ハードウェア(モノ)の世界の陳腐化はそれに比べて遅い。
一見、
「水の次に流通する材料であり、無くならない商売だから安泰」
のように見えるけれど当事者はきっと分かっているように、
僕たちハードウェアを扱う世界にも業態の陳腐化はしわ寄せてきている。
例えば、昨年のセメント国内生産量は大方の予想に反して更なる低迷を見た。
2020に向けて民需が復活すると考えられていたため、
僕も含めて業界関係者の落胆は大きかった。
五輪やリニアのような超大型公共事業の影響など消し去ってしまうほど、
もしかしたら産業の陳腐化のスピードは苛烈であるという証拠だろう。
もう、ものの時代自体が終わりを告げているのかもしれない。
当社長岡生コンもそんな陳腐化する業態の生コン業の端くれ。
1.新規売り上げの柱創造
2.販売管理費の節減
のどちらか、またはどちらもを実践していく必要があると強く感じている。
昨年後半に経験したように、2.販売管理費の節減 は短期的に成果が上がりやすい。
GNNの直近のコンテンツ→軽油共同購買 ではなんと200万円の経済効果を見た工場もある。
もうすぐに次年度(当社事業年度は3月1日)がやってくるが、
当社としても積極手に軽油共同購買を始め、各種販管費圧縮を実践し、
年度合理化目標総計500万円を達成したいと思う。
(※利益率5%とした場合、1億円(500万の20倍)の売上創造と同意)
更に、10年も前から続けている1.新規売り上げの柱創造 については、
現状年間売上額(新事業売上枠)2億円予算に対して予算通り進捗している。
主なプロダクトは、
・透水性コンクリート ドライテック
・打ちっ放しコンクリート色合わせ補修 RCトータルサポート
・残コンリサイクル再生生コン事業 IWAシステム
・流動化処理土 LSS
などとなるが、既存4プロダクトのさらなる深耕に加えて、新規製品での売上創出、
・ポンプ先行剤 モレステ
をはじめ、
・インスタント生コン 俺の生コン
・メッシュ筋のいらない生コン 繊維コン
その他、新規市場を創造しうる各種製品のマーケティングにも力を割いていきたい。
上記はソフトウェアを扱う業態と同じく、新業態の開発 ともいえるだろう。
当社だけの話ではなく、僕たち生コン業の選ぶべき道は決まっている。
・あきらめる→やめられるうちに廃業してしまう
・他所がつぶれるのをじっと待つ→冬眠してやり過ごす
・集約化を推進する(同業他社との事業/資本連携)
・新業態を開発して成長機会を狙う
いよいよ2017年の仕事がスタートする。
生コン業が社会の役に立ち続けるためには、いずれにせよ選ぶ(変化)が必要。
健全な業態維持を考えるならおのずと集約化と新業態開発が挙げられ、
さらに広がりのある社会に求められる生コン業を企図するのであれば、
・新業態の開発
は必要不可欠な選択肢だと思う。
新業態の開発→チャンスをつかみに行く、は必ずリスクが付きまとう。
ただし、すでに飛び立ってしまった、僕たちには後戻りはできない。
ある程度の助走期間(10年以上前から着手)があるとはいえ、
超下降気流が予想される谷底に崖から飛び立つのはとても勇気がいる。
「必ず成功する」
保証はもちろんない。
風をとらえることができず、谷底に真っ逆さまってことだってあるだろう。
考えれば考えるほど気持ちがふさいでくる。
でも、選んでしまった。
・新業態の開発
2017年、突き抜けていかねばならない。
いずれにしても向かう先は超下降気流、
業態が死ぬのが早いか遅いかだけの事。
ならば、これまで信じて続けてきた新業態の開発(新しい生コン業創造)で突き抜けていこう。
突き抜ける。
つまり、覚悟を決める。
退路を断って、覚悟を決めて、前進する。
一人だけでの前身ではない、仲間もいるはずだから。
「突き抜けろ業態の陳腐化」
さあ、明日からの2017年の生コン業。
誰にとっても保証のない時代。
時代の風をとらえて浮揚する機会をイメージして思考して。
陳腐化の一途をたどる生コン業に新しいInnovationを巻き起こして。
しっかり休んだら、飛び立とう。
明日からの生コンが楽しみでならない。