2017/04/11
「中小企業、なめんな。」 生コン
決算はおよその企業が4月1日~3月末が相場だろう。
これは行政が3月末決算をしているから、
民間企業もそれに倣ったと聞いている。
当社長岡生コンは「なぜか」2月末決算で、
世間より一足先に新年度3月度を迎えている。
今日は毎月開催している全体会議の日。
事業部門目標もすべて新年度バージョンに移行し、
昨年度の反省を踏まえ、より計数感覚を取り入れた目標となった。
その目標を達成するために、具体的にどんな行動を起こすか。
月ごとだけじゃなくて、日々、一刻一刻意識できるような、
経営者に押し付けられるのではなく、
自分たちできめた目標を掲げてある。
当社会議の特徴は、
「社外の人が半分くらいいる」
というところがだと思う。
どうしても、中小企業の経営資源は限定的。
いうまでもなく、
経営とは意思決定の連続で、
意思決定の材料は情報となる。
仕入れる情報の品質によって、
下される意思決定の品質が決まる。
In PutによってOut Putが決まるのは当たり前のことだから、
仕入れる情報が社内リソースだけに頼っているとしたら、
その意思決定は非常に不安なものになるだろう。
つまり、経営者の独善的な意思決定になる危険性を忌避するため、
当社全体会議には10年前から外部の専門家に参加してもらうようにしている。
・税理士
・社会保険労務士
・その他専門家
に意思決定やIn Putの場に立ち会ってもらい独善的な経営を回避したい。
そんな狙いが込められている。
餅は餅屋という言葉があるくらいだ。
僕たち生コン屋は生コンに集中したい。
究極生コン屋に求められる理想は、
適正価格で生コンを顧客の期待以上にお届けする
ということに尽きる。
だから、それにかかわるプロセス以外は全部おまけみたいなもんで、
そんなおまけに貴重な経営資源を割いていたら、
本業の生コン業がおろそかになってしまう。
全体会議は戦略構築も重要だけど、
前月までの経営成績をみんなで分析するというのもメニューの一つ。
10年も前から長岡生コンでは経営成績をガラス張りにしている。
つまり、僕や会長の給与までフルオープン。
利益が出た、苦戦してた、普通だったも、
全部ガラス張りにするようにしている。
会議参加は完全に個人の主体性にゆだねられているし、
より重要な事案があれば出席しなくてもいい。
議事録だけ後で目を通すでも全然OK。
新年度ようやく3月(12分の1月)が締まった。
生コンが年度末なのに低迷(3,000㎥までいかなかった)しても、
きちんと予算通り黒字を達成できたのは去年1年の苦労の結果。
「脱生コン依存」
もっといえば、
新規事業群の、
が今期以降の主題となる。
「仮に今の出荷水準の半分までになっても利益が出せる生コン業」
そんなあり方はきっと全国の生コン工場の切望だと思う。
他人任せにするのではなくて、
自分自身が当事者としてそれを実践する。
数字にどん欲になる。
自分の行動が必ず結果(決算)につながるという意識を強く持つ。
つまり、未来経営塾(安本先生)で学んだ、
「会計思考を持つ」
今は12分の2か月も折り返しに差し掛かろうとしている。
今月も雨に打たれて生コン本業は苦戦の様相だ。
橋やビルが建つ
そんな外的要因に依存するのではなく、
自分たちで仕事を生み出す。
数字を作り出す。
「中小企業、なめんな。」
ちょっと荒っぽいけど、そんな心意気で走っていきたいと思う。
大企業や国家がおろした予算に隷属するような、
そんな依存型の業態ではなく、
これからの日本経済をしょって立つくらいの志を持ちたい。
斜陽産業ど真ん中の生コンというテーマを選んだことに、
僕は時を重ねるごとに誇りとやりがいを感じている。