2019/08/25
「ペアワーク上手くいってません。組織の一員として恥ずかしいです」
ペアワークを開始して半年が経過している。いろんな方から「素晴らしい取り組みですね」なんてお褒めいただくこともあるけど、実態は「ペアワーク上手くいってません。組織の一員として恥ずかしいです」
https://www.nr-mix.co.jp/topics/post_415.html
ペアワークに寄せる想いと運用状況、そして組織の実態
組織には縄張り争いや、妬み・嫉み、陰口、悪口、派閥、そういったものがない方がいいと思う。
誰もが組織の中の身近な人の事情をよく理解する。
決めつけない。
信頼し、感謝する。
何かおかしいと思ったら声に出す。
話し合う。
対話する。
陰口や妬み。
どんな組織にもあることじゃないか。
そうかもしれない。
けれど、僕は1回しかない人生で会社の仲間たちがお互いを決めつけたり、裏に回って悪口を言ったり、他人を巻き込んで1人を追い詰めたり、そんなつまらない時間を過ごさせたくない。
そんなつまらないことに貴重な人生を奪われて欲しくない。
信念からそう思っている。
残念なことがあった。
主に営業の役割を果たしているえりこさんから教えてもらった。
「未だに組織の中には当事者がいないところでの悪口(愚痴)が横行している」
みんな、何かに恐れている。
本人に直接言わずに影に回って話しやすい人に愚痴をこぼす。
その結果、組織内には目に見えない壁が作られる。
不信という壁。
決めつけという壁。
「きっとあいつは〜〜なんじゃないか。そうに決まっている」
その人に確認したわけでもない根拠のない決めつけ。
いつしかその決めつけは愚痴を言い合う仲間内でまるで真実のように感じられる。
誰かの勝手な評価がまるでその人の本質のように語られる。
さらに不信は増殖する。
さらにお互いを信じられなくなる。
すべてではないにしても、これが隠さざる等身大の長岡生コンクリート(長岡さくら工場)の今だ。
「ペアワーク、いいことやってますねぇ」
なんて褒められると顔から火が出るほど恥ずかしい。
中身は全然からっぽだからだ。
隠してたって治りようがない。
だから、僕は、こうして不特定多数の人たちが読むであろう場にありのままを書いているのだ。
風通しのいい、ガラス張りの、誰もが自分の意見を表明し、環境を変えていけるような組織。
そんな組織を志向して僕はペアワークを想起した。
「やりたいと思うんですけど、どうですか?」
特に反対意見はなかった。
「じゃあ、やってみましょう。問題があればその都度考えましょう」
そんな反応があった。
理解してくれたようだった。
そしてスタートしたはずだが、ほぼ運用はされていないそうだ。
これが、長岡さくら工場の実態だ。
役割と個人の分離。
あらゆる役割が組織の中にはある。
だから、あらゆる人はあらゆる役割やそれを担っている人たちへの理解をしたほうがいい。
そういった思いで、無理にならない範囲で、忙しかったらやらなくてもいいから、そんな風に始めたものだが、結果は上述の通りだ。
今なお誰かの悪口ははびこっている。
誰かへの嫉妬がはびこっている。
決めつけが消えない。
長岡さくらという事業所にはまだまだ改善の余地がある。
誰の責任?
僕ですか?
もちろん、僕にもあるでしょう。
同時に、僕以外の全ての人にも同様に責任がある。
そうではないだろうか。
「社長はえらい」なんてまやかしだ。
僕とて組織の中にいる全ての個人と同じように弱いたった1人にすぎない。
過大評価されても困る。
ましてや誰かのお父さん役になって誰かを守ろうなんてそんな強い人間ではないし、誰かを守るなんて絶対にできないと思っている。
守られすぎた子供がその後どのような大人になるか。
それと同じことだ。
誰かが誰かを守ったり、強制したりなんか絶対にできない。
唯一支えることしかできないのだ。
支える。
相手がどんな状況かを理解し、寄り添い、支える。
決めつけない。
その人がどうしたいのか。
なにがしたいのか。
共感する。
そのことで、周囲も僕やあなたに共感し理解し支えてくれるようになる。
そのためのペアワーク。
相手を思いやるための取り組み。
現在、お恥ずかしながら全然上手くいってません。
ただ、諦めたわけでもありません。
組織の一人一人が自主的に問題意識を持ったそのことに対して行動に移す。
そんな組織を目指しています。
いつも会社のみんなには言ってます。
僕もあなたも特別な人間じゃない。
だから、嘘をついたり騙したり決めつけたり悪口陰口が横行するような組織に成り果ててしまった場合。
仲間たちにそんな無駄な時間に人生を浪費して欲しくないから、いつでも会社を解散します。
安心してください。
そんな風にいつも言ってます。
ペアワーク上手く言ってません。組織の一員として恥ずかしいです。でも、諦めません。仲間たちと共に力を合わせて少しでもいい組織に、社会に貢献できる組織にしていきたいと思います。
みんなも同じように感じていると信じて。
宮本充也