2020/03/04
【ダメだったら全解体・続 言葉の解釈】
昨日の出来事。
朝いち打設した土間コンが固まってないという。
「こんなに固まらない生コンは見たことがない」
夕方、エクステリアの社長から電話連絡があり、現場へとかけつけた。
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生コンの専門家としては、普通に固まっているように思われたが、
この社長の目から見たら、「固まり方が遅い」と感じたようだ。
あれこれと会話を交わした末、翌朝の状態で判断しようという流れに。
そんな翌朝、社長は車に道具を一式、満載でやってきた...
「ダメだったら全解体でやりかえようと、ハツリ一式積んできた」
「ダンプで生コン取りに行ってもいいな、と思ってね」
「長岡(生コン)はダメだから、三島(生コン)かなぁ、と思ってたんだよ」
前日の見立て通り、現場の土間コンは無事に固まっていた。
社長の心配も杞憂に終わったので、そこには笑顔が漏れる。
「俺らはね、あちこちで仕事してるから、あちこちの生コンを見てるんだよ」
「工場変わるとさ、本当に全然違うもんなんだよな。性状も、仕上げも」
さすが、外構業者。
生コンを扱うことが多いだけあって、その指摘がリアルだった。
「コテが全然仕上がんねぇ」
「砂っぽくてヘドロみたいな性状」
「洗い砂を混ぜてやがる。そんなのお見通しだよ!」
なるほど、そんな生コンも、確かにありそうな気がしないでもない...
そういう経験をしているだけに、しっかりと対策もしているという。
「今回、21(N/mm2)でいいところを、24にした」
「24を27にすることもある。気温が低かったりするとね」
「入ってるセメントなんて大して変わんねえんだよ、24も27もな」
自分たちが安心できるように、そこは自主的に割り増しているそうだ。
仕事にも自信を持っている様子。確かに刷毛引きもピンと仕上がっている。
「今回はすいませんでした。心配かけさせてしまい申し訳ありません」
別れ際にもう一度、謝意の言葉かけると社長は笑って言ってくれた。
「いやいや、こちらこそありがとうな!
良かったよ、こうやって見にきてくれて」
昨日、電話を受けた時にはどうなるかと心配だったが、
今回も無事に乗り越えることができたようだ...全ての事象に感謝!
NR試験室 二見