2020/09/07
「施主はドライテックにしたいけど、施工と製造が間に合ってない」週刊生コン 2020/09/07

先週1週間も見学会やオンラインセミナーにに明け暮れていた。全国各地を訪ねていると「最近施主から本当に問い合わせが増えた。見たことも聞いたこともなかった材料だから見学会やってくれて本当に助かった」という施工者からの反応。「施主はドライテックにしたいけど、施工と製造が間に合ってない」。週刊生コン 2020/09/07。
【山形】「オープニングは《驚異の透水性》デモンストレーションから」みつわ生コン・見学会
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_1257.html
先週一発目は東北は山形県山形市で仙台・山形エリアを対象として見学会が開催された。
20名以上参加された施工のプロたちはオープニングの透水デモでハートを鷲掴みされていた。
やっぱり、体験には敵わない。
どんな美辞麗句を弄しても百聞は一見に如かず。
オープニングでハートを掴んでいるから、その後の施工見学は誰もが熱心に研修を受ける。
「最近施主さんから問い合わせが増えてるんだよね」
「今までは断っちゃってたけど、もう、断りきれなくなってきてね笑」
施工のプロたちもいよいよ無視できなくなってきた。
生コンポータルでは15年の歴史ある透水性コンクリートだが当初とはずいぶん様相が異なる。
今も台風10号が九州地方で猛威を振るっている。
このところ毎年のように激甚災害が発生している。
ゲリラ豪雨も身近になった。
もう市民の中で「洪水」「水害」は他人事ではなくなってしまった。
15年前当時にはなかった世界の要請を今現場でビシビシと感じている。
「路面や環境温度は本当に下がるの?」透水性コンクリートの路面温度低減効果
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_1258.html
ゲリラ豪雨の発生要因は「ヒートアイランド現象」と言われている。
熱せられた地表面が積乱雲を生む。
ゲリラ的に局地的な豪雨が発生する。
それは、アスファルトやコンクリートで地表面の大半を被覆し地熱が上がりやすい都市部で起きる現象だ。
全ては蓋されているその都市部の地面が蓋されなくなったら。
水と空気が流通する透水性コンクリート《ドライテック》はポーラスコンクリートの1製品。
「実際に温度どうなの?」
専門家向けのエビデンスは枚挙にいとまがないが、実際に温度計で測ってみる。
50度近いアスファルト舗装に比べて、打ち水すれば20度台まで温度低下が見られる。
都市部のすべての舗装が透水性コンクリートになったなら?
この想像を創造に移すのは僕たち産業人の仕事だ。
【京都】「新しい製品を提案するのは大変? 大丈夫。提案しなくて結構です」庭コン・エクスショップ
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_1263.html
先週関西人気テレビ番組「せやねん」で紹介されたこともありご当地京都でもお施主さんからの問い合わせが絶えないそうだ。
「もう、逃げられない」
(逃げる、逃げないじゃなくて、最初から積極的に取り組んでくれたらよかったのに笑)。
そんな動機付けから、50人に及ぶプロの施工・製造に携わる人たちが見学会に参加した。
そこでは目の前で実際に4m2のドライテックが10分そこらで完成する様子を見た。
もちろん、透水デモを最初に見せつけてから。
50人から集中砲火のように質問が寄せられる。
こちとら15年の経験を持っている。
どんな質問だって想定内。
現在毎月5,000m2の地面が日本中で1つ1つは小規模にドライテックで舗装されている。
今週も毎日施工見学会(本日は埼玉県)が予定されている。
オンラインセミナーは毎日開催されている。
施工できない、ではなく、施工しない、なのだ。
透水性コンクリートを経験したことがないことは、プロとしてそろそろ恥ずべき状況になるだろう。
「施主はドライテックにしたいけど、施工と製造が間に合ってない」
これは産業としてはじだと思え。
荒れ狂う自然を誘発させているコンクリート産業の端くれとして、毎日施工見学会やセミナーを開催して、少しでも多くのプロにこの価値を習得してもらいたい。
そうでなければ来年も、再来年も、より過激に自然は僕たちを飲み込むことだろう。
何もしないより、何かをしよう。
施工見学会、セミナーは毎日開催しています。
プロとして今こそ立ち上がるべきだ。
宮本充也