長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2022/05/12

「雑草・水たまり対策コンクリ《オワコン》がリリースされてます」(月刊透水性コンクリート Vol.50)

「雑草・水たまり対策コンクリ《オワコン》がリリースされてます」(月刊透水性コンクリート Vol.50)

今回でなんと50回目の月刊透水性コンクリート。

記念すべきこの回に、新プロダクト「オワコン」の紹介ができることを誇りに思う。

雑草・水たまり対策コンクリートのオワコンはただ撒いて足で踏みつけるだけで完成。

専門的に言えば、RCCP・ポーラスコンクリート・再生コンクリートの分野のプロダクトだ。

(月刊透水性コンクリート Vol.50)



《透水コン》そして《オワコン》

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生コンポータルからはじまる新たな雑草・水たまり対策コンクリートがオワコンだ。

モノとしては、残コン再生コンクリート(生コン)に高分子・急結材などを投入して団粒・造粒化させたもの。

特徴としては、従来の再生骨材で問題っとなっていた「細骨材の用途」を、本プロダクトでは粗骨材と細骨材を一切合切で再利用している。

さらに、団粒化された骨材(元粗骨材の周囲にモルタルペーストが絡まり疑似粗骨材化)がポーラス構造をもたらす。

雨水によるぬかるみや水たまりを解消することができる。

まずは、オワコンの試験製造施工の様子が下記記事でまとめられているので、良ければ参考にしてもらいたい。

⚫︎ 【静岡】「永遠にループする《終わらないコンクリート》 "オワコン" 発動」

オワコンの性能を下記動画で紹介している。



オワコンの施工はRCCPを想定している。

転圧コンクリート舗装RCCP(Roller Compacted Concrete Pavement)は、従来のアスファルト舗装と同様の施工機械編成で施工するコンクリート舗装。
転圧コンクリートより引用)


オワコンはエクステリア・建築外構分野であれば、踏圧のみで雑草・排水の問題は解消されるはず。

そのため、交通解放は比較的早期に行われ、その後の車両の乗り入れ(転圧)を期待できるため、従来のコンクリート舗装の欠点と考えられていた「早期交通解放」が期待される。

無論、当面は生コンポータルの流通構造に従ってマーケティングされる。



雑草・水たまり対策コンクリート オワコン

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オワコンが展開されるのは既往のJIS A 5308(1時間半の壁)や、独占禁止法適応除外(カルテル)などの枠組みは無関係のフィールドだ。

透水コン(ドライテック)が世界の飢餓に出会ったように、すぐにオワコンも「雑草」「排水」という一般消費者の悩みに訴求するはず。


加えて、エクステリア文脈での競合製品を眺めれば、「防草シート+砕石敷き」「固まる砂」などがある。

"防草シートと砂利を敷く費用では一般的に平米単価となり約3,500円〜4,800円が相場となります。(リフォらんより引用)"

"「固まる土」の施工を専門業者に依頼する場合は、約8,000~12,000円/m2の費用が一目安です。(イエシラベより引用)"


一方、オワコンは1m3あたり30,000円で販売を見込んでいる。

固まる砂の標準厚30mm(3cm)を想定すれば、原材料費のみではあるが、1000円/m2という破格の価格帯が実現している。

作業員1名で十分施工可能(あるいは、DIYであれば施工費は0円)であることからも、エクステリアシーンにとって透水コンを上回る衝撃的な提案になる要素を含んでいる。

防草シートや固まる土の耐久性とオワコンの耐久性を比べるだけでもコストパフォーマンスはオワコンにあがるだろう。(砂利敷の場合も)


オワコンの目標はエクステリアを超えて公共舗装へ

「いろは坂の緩やかなカーブ」の写真

エクステリアで実績を伸ばし、検証を重ね、目指すは公共舗装、そして完全脱炭素コンクリートの実践。

関係者であれば知るところである、95:5(アスファルト:コンクリート)は裏返せば、「コンクリート舗装にとって伸び代しかない分野」ということができる。


さらに、先週のビッグニュース、「ENEOSが道路最大手NIPPOから資本引き上げ」はまさにこのトレンドを強く後押しすることになるだろう。

今後道路はアスファルト or アスファルト、あるいは、アスファルトからコンクリートへ、の選択を迫られることになるだろう。

コンクリート舗装はいよいよ世界の注目が注がれるようになる。

脱炭素、カーボンネガティブ、カーボンニュートラル。

石油由来のアスファルトには望めない一方、コンクリートであれば現在のテクノロジーをかき集めることにより実現することは言うまでもない。


すでにJIS外品・エクステリアプロダクトである「オワコン」は、理屈上はその実装が可能となっている。

「大地を削らない、汚さない、蓋しない、CO2を収容するコンクリート」

それは、建築でも土木でもない、舗装の分野で達成されることになる。

その第一歩として、これまで建築や土木には(あるいは舗装からも)「雑工事」として軽んじられてきたエクステリア・外構工事に白羽の矢が立つ。

「オワコン」は限りない潜在性を秘めながら、これまでとは全く違った販売手法で新しい時代を開くことになる。

これまでの知識や常識が全く役に立たなくなる。

全く新しい世界で、僕たちは自由に、羽を伸ばして、悠々と行進することになる。

「透水コン」そして「オワコン」は世界の飢餓を癒すことになるはずだ。



宮本充也

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”オコシコン(旧・ドライテック)改善点について”

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士

オコシコンとドライテックの違い
オワコンとオコシコンの違い
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