2020/07/13
「《知ってる》《知らない》大きな違い」週刊生コン 2020/07/13

インターネットの情報発信を始めて4年と5ヶ月目の生コンポータルの活動では「知ってる」「知らない」の圧倒的な違いについて日々身につまされている。「知らない」ということはその人にとって「存在していない」ということと同じ。「知ってる」だけでそれは「問題にすらならない」。情報が錯綜するインターネットの現代において、「《知ってる》《知らない》大きな違い」について。
【東京】「草が生えなくてなるべく安い庭の舗装」(施主)「平らにしても排水を考えないで施工できる」(施工)
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_1198.html
「平らにする」
土間コンクリートで通常「平らにする」ということは水じまいを諦める、つまり水浸し、水たまりを覚悟するということになる。
最近ではプロ施工者よりもよほど一般人の人の方が特定の分野の知識について詳しいことがある。
プロの定義にはいろいろあるかもしれないが、「再現性が高い」というもプロの要件、定義になる。
同じ作業を繰り返し繰り返し経験を積んでいるため、いつやっても同じような品質で製品を提供できる。
「今日初めて外科手術を担当するので失敗したらごめんなさい」
みたいな医者に手術を任せるのが嫌ということと同じ。
プロ施工者は何回も何回も土間コンクリートを施工しているので、どんな時でもある程度の品質を満足させることができる。
こうした再現性は一方で仇になる場合がある。
コンフォートゾーン(快適領域)が形成されてしまい、「通常の土間コンに慣れているから変則的な別の工法になかなか移行できない」ということ。
いくらお施主さんから「水はけを考えなくてもよくて施工も楽チンな透水性コンクリートがあるらしいですよ」と勧められても、それまで何度となく経験してきた土間コンクリートの施工からおいそれと移行できない。
施主の「知っている」には責任が伴わない。
一方、プロにとっては一々の仕事が責任を伴うものであって、「初めてやったから失敗しました」は到底通らない。
このジレンマを解消するにはしつこくしつこく情報発信を行い、実際に現場を積み上げそれをさらに発信する以外に方法はない。
プロ施工者が責任を持って「知っている」状態になれば透水性コンクリートの価値は一気呵成に広がるはずだ。
「ついにきた?!ストリートバスケットボール《アパレル》《ブランド》との協業!!」ballaholic
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/ballaholic.html
「知っている」
BtoB産業生コンにとってそれは弱い分野だ。
「知っている」とはBtoBではなくBtoCの分野を巻き込んで「はいはい、あれね」を作る必要がある。
先日レストランで店員の女性に「土間コンて知ってますか?」と突然訪ねてみた。
「土間コン?知りません」
これが、現実なのだ。
僕たち生コンポータルは毎日毎日飽きもせず「土間コン」「生コン」のことを考えている。
一方世間一般(BtoC)にとっては土間コンなんか下手すりゃ一生に一度も意識することがないテーマ。
その隔たりをきちんと理解することがBtoB産業生コンのBtoCへの第一歩となる。
その第一歩として、アパレルは強力な武器だ。
「土間コン」でぐぐると125万件の記事がヒットした。
一方「バスケ」(同じく略語)でぐぐると4,440万件もの記事がヒットする。
実に「土間コン」に比べ「バスケ」は35.5倍もの認知度を有していることの証左。
(ちなみに「生コン」は256万件の記事がヒットした)。
それだけ多くの人たちにとって「土間コン」よりも「バスケ」は関心が持たれているということ。
「知らない」を「知っている」に変えるということはつまりそれだけ市場領域を広げることの行為。
その意味で、アパレルとの協業への期待は大きい。
【茨城】「どうやってPRしたらいいかわからない」「たった0.5m3の施工見学会やりませんか?」生コン工場・施工者
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/pr05m3.html
百聞は一見に如かずという言葉通り、実物を見る触る体験する以上に「知る」機会はない。
インターネットでの情報発信を始めて自然の成り行きともいうべき施工見学会やセミナー。
「興味はあるし、聞いたこともあるけど、実際どんなもんかわからない」
「WEBや動画だけではもう一歩踏み込みづらい」
そんな潜在ニーズに向けて「リアル」を発信する機会が「0.5m3見学会」や「施工見学会」「セミナー」。
日本全国の前向きな製造者(生コン屋さん)やプロ施工者に支えられ全国で「実際に触れる」チャンスを整備している。
「わざわざ足を運ぶのはちょっと」
という人たちのためにオンラインセミナーも完備している。
オンラインで受講申し込みができる。
「知ってればこれにしたのに」
「知ってれば苦労することもなかったのに」
「知ってれば」
バスケに比べて35.5分の1にしか満たない「土間コン」の認知度。
「知ってれば」
多くの人たちの問題は解消され、多くの喜びをお届けできるのに、「知らないから」層はなっていない現実の世界。
「知られていないことは存在していないのと同じ」
生コンポータルではこの言葉を至言として今日もあしたも情報発信に勤しんでいきたい。
このブログで今日も1日3本の情報発信が完了する。
明日も、明後日も、とりあえず10カ年は毎日ブログ3本以上にコミットしている。
4年と5ヶ月目の現在は35.5倍もの水を開けられている土間コン。
10年目5年後にはいったいどれくらいまで差が縮まっているだろうか。
それを果たすのは誰でもない僕たち生コンポータルの仕事。
バスケと同じくらい、生コンも必要とされれば、僕たちの活躍のフィールドもそれだけ広がることを意味する。
宮本充也