空き地の雑草が「二度と生えない」最強対策3選|砂利シート・生コン・オワコンを専門家が解説
更新日:2025年 12月 26日
毎年暖かくなるたびに、空き地があっという間に雑草だらけになっていませんか?
空き地の雑草は放っておくと、害虫の発生、景観の悪化、草むしりの手間、近隣トラブルなどさまざまな問題につながります。
そこで大切なのが、雑草を「放置しないこと」です。
この記事では、
・空き地はなぜ雑草だらけになるのか
・空き地のおすすめ雑草対策3選
・あなたの空き地の種類に応じたベストな対策
についてしっかり解説します。
おすすめの雑草対策のメリット・デメリットまで分かりやすく解説するので、空き地の雑草でお悩みのお施主様は、ぜひ参考にしてみてください。
空き地はなぜすぐ雑草だらけになる?【放置すると起こるトラブル】
「ついこの前まで土だけだったのに、気づいたら腰まで雑草が・・・」
空き地と雑草は相性がよく、雑草にとって居心地の良い環境です。
まずは、空き地に雑草が育ちやすい3つの条件、空き地の雑草を放置する5つのデメリット、自治体のルールを整理しましょう。
空き地に雑草が育ちやすい3つの条件
空き地が雑草だらけになりやすいのは、次の条件がそろっているためです。
→太陽光と雨がそのまま当たるため、雑草の種が落ちると発芽を促進させる
2.人がほとんど出入りせず、踏み固められない
→土が踏み固められると雑草は育ちにくくなりますが、人が入らない土地は土がフカフカで根を張りやすい
3.雑草の種が集まりやすい
→風で飛んできた種や、鳥が運んだ種が土に落ちてそのまま育つ
このように、空き地は雑草にとって育ちやすい条件が整っているのです。
空き地の雑草を放置する5つのデメリット
空き地の雑草を「そのうち草刈りすればいいか」と放っておくと、次のようなトラブルにつながることがあります。
・景観が悪くなり、土地の印象が下がる(管理されてない土地と思われる)
・蚊、ハチ、ヘビなどの害虫や小動物が住みつく(家の中に侵入してくる恐れもあり)
・枯れ葉がたまると火災リスクが高まる
・長期に放置された空き地は、不法投棄される恐れもある
・近隣からのクレーム
このように、小さな問題から大きなリスクまで抱える恐れがあるため、空き地の雑草を放置しておくメリットはほとんどありません。
自治体条例で空き地の雑草管理義務があるケースも
地域によっては、空き地の雑草やごみについて管理の義務を定めた条例などもあります。
などが決められており、指導や勧告を受けるケースもあります。
具体的な内容は市区町村ごとに異なりますが、こうした条例の対象にならないためにも、日ごろから空き地は「雑草が生い茂っていない状態」が理想です。
空き地(空地)の雑草におすすめの対策3選
空き地の雑草対策としては、以下のおすすめ3選があります。
1.防草シート+砂利敷き
2.普通の生コンクリート
3.透水性コンクリート「オワコン」
それぞれどのような対策方法なのか、メリットとデメリットを含めて紹介しましょう。
1.防草シート+砂利敷き
空き地に砂利を敷き、その上に防草シートを掛けた雑草対策方法で、DIYでも施工しやすいことからよく選ばれています。
メリット
・DIYで施工しやすく、すぐに雑草対策ができる
・DIYで施工すると比較的コストを抑えられる
デメリット
・防草シートが劣化しやすく、すぐに雑草が穴から生えてくる
・数年単位で防草シートの張り替えが必要
・車の出入りがある場所ではシートが破れやすい
・安価な防草シートを使うと、すぐに雑草だらけになる
2.普通の生コンクリート
空き地に普通の生コンクリートで舗装する対策方法です。
メリット
・地面をコンクリートで覆うため、雑草がほとんど生えなくなる
・耐久性が高く、長期間雑草を防げる
・空き地を駐車場としても使える
・雨の日のぬかるみや泥はねの心配がなくなる
デメリット
・雑草対策として施工費用が高くなりやすい
・ひび割れや端、隙間から雑草が生えてくることがある
・水勾配や排水計画をきちんとしないと、水たまりができる
・空き地によっては排水設備が必要となる
3.透水性コンクリート「オワコン」
空き地に透水性コンクリート「オワコン」で舗装する対策方法です。
メリット
・雨水を透水させるため、水たまりができない
・地面を覆うので、雑草がほとんど生えなくなる
・水勾配不要で、平坦に施工し歩きやすさを確保できる
・駐車場として利用できる他に、狭い空き地にも最適
・普通の生コンクリートよりも安く施工できる
デメリット
・防草シート+砂利敷きよりも施工費用は高くなりやすい
・見た目については荒く、好みが分かれる
空き地の雑草対策3選を比較【コスト・耐久性・使い勝手】
空き地の雑草対策としておすすめの方法3選を、コスト・耐久性・使い勝手で比較した表を作りました。
※◎=とても優秀、◎=良い、△=やや劣る(あくまでも一般的な目安です)
|
コスト |
耐久性 | 使い勝手 | |
| 防草シート+砂利敷き |
〇(比較的安い) |
△(数年単位で張り替えが必要) |
△~〇(一時的な防草対策、小規模向け) |
|
普通の生コンクリート |
△(費用が高くなりやすい) | ◎(半永久的) | 〇(水勾配と排水設備が必要) |
| オワコン |
△~〇(普通の生コンより安く施工できる) |
◎(半永久的) | ◎(雑草の他に水たまり対策も完璧) |
・短期的な雑草対策でコスト重視なら「防草シート+砂利敷き」
・空き地を資材置き場などで使うなら「普通の生コンクリート」
・駐車場利用や水たまりを減らすなら「透水性コンクリートのオワコン」
空き地の雑草対策を選ぶときのチェックポイント
空き地の雑草対策は、土地の使い方によって選ぶべき対策が変わってきます。
・土地の使い道と期間
・土地の広さ・勾配・排水
・DIYか業者に依頼するのか
どのようなポイントをチェックすべきか、順番に確認していきましょう。
土地の使い道と期間
まず最初に、「その空き地を何に使うのか」「いつまでその状態で使うか」を考えましょう。
→透水性コンクリート「オワコン」が水たまりができず、洗車の行いやすさとしても最適
・空き地を資材置き場などで長く有効活用する
→普通のコンクリートもしくはオワコンが耐久性が高く最適
・1年や2年後に空き地に家を建てる予定、もしくは売却予定
→撤去しやすい防草シート+砂利敷きが良い
このように、土地の使い方と期間を先に決めておくことで、無駄な出費を減らしながら、適切に空き地の雑草対策を選ぶことができます。
土地の広さ・勾配・排水
空き地の広さ、勾配(傾き)、排水状況も確認しておきましょう。
土地の状態によって、選ぶべき対策も変わってきます。
・勾配が少なく平坦な場合:雨水の排水処理を考えるとオワコン施工がおすすめ
・勾配が強い土地の場合:防草シート+砂利敷きだと雨水による砂利移動やシート露出などがあるためコンクリートの施工が良い
・排水が悪い土地の場合:普通の生コンクリートだとしっかりとした排水計画による施工が必要なため、透水性コンクリート「オワコン」の方が最適
このように、土地の広さや勾配、排水性も確認しながら決めていきましょう。
DIYか業者に依頼するのか
もし、空き地の雑草対策を施工業者に依頼するのではなく、DIYによる施工をお考えなら以下のポイントを参考に考えてみてください。
DIYが向いているケース
・空き地の面積が狭い場合
・当面の間だけ雑草を抑えたい場合
・防草シート+砂利敷きがおすすめ
業者依頼が向いているケース
・空き地の面積が広い場合
・勾配が強い場合
・地質が悪くぬかるみやすい場合
・普通の生コンクリートやオワコンを舗装したい場合
施工が簡単な空き地なら防草シート+砂利敷きで対策ができますが、面積が広く地質が悪い場合には、施工業者に依頼したほうが安心です。
それと、コンクリートの取り扱いには知識や技術が必要なため、DIYで施工するより施工業者に依頼したほうが、時間や仕上がりに対するコストが少なく済む場合もあります。
「長持ちさせたい」「きれいに仕上げたい」という場合は、最初から業者に相談しておくのも一つの方法です。
あなたの土地の種類に応じたベストな対策
最後に、土地の種類に応じたベストな対策方法を紹介します。
よくある3パターンを紹介するので、選び方の目安として参考にしてみてください。
新築の戸建てや家周りでの雑草対策
新築戸建てや家周りでの雑草対策については、メンテナンス(草刈りなど)の手間を考えると、コンクリートでの舗装がおすすめです。
・水勾配が確保できる場合に普通の生コンクリートで舗装をする
・狭い犬走りや湿気を防ぐなら透水性コンクリート「オワコン」を施工する
家に住み続ける限り雑草対策は毎年必要になるため、コンクリートで舗装をしておくと長期間メンテナンスの手間から解放されます。
お庭や駐車場の雑草対策
お庭や駐車場の雑草対策を行う場合は、耐久性を考えて普通の生コンクリートかオワコンの施工がおすすめです。
空き地を駐車場として使う場合は、砂利敷きだと飛散などの問題もあるため、コンクリートで舗装しておくと安心です。
特に、駐車場やお庭の雑草対策と同時に、水たまりやぬかるみ対策を行うならオワコンを選ぶと、雨水を透水させて地面に浸透させるため水たまりができません。
普通の生コンクリートよりもオワコンの方が安く施工できる場合も多いため、コスト面も考えるならオワコンを選ぶと良いでしょう。
とにかくすぐに雑草対策したい場合
「急に草が伸びてきた」「近所で空き地の雑草について苦情があった」など、すぐに対策したいケースもあるでしょう。
この場合は、以下の考え方があります。
・まずはスピード重視で雑草対策:草刈り→防草シート+砂利敷き
・3年以上は空き地のままの予定:施工業者に草刈りも含めて土間コンクリートや透水性コンクリートの施工を依頼する
草刈りは自身で行うこともできますが、コンクリートの施工を業者に依頼するなら、セットで施工してもらうことも可能です。(施工費用に雑草の処理も含まれます。)
ただし、後に別の用途で空き地を使うことが決まっている場合には、コンクリートを施工すると処理が必要となる場合もあるため、その場合は防草シートの方が良いでしょう。
まとめ:透水性コンクリートオワコンで雑草対策を行うなら庭コンにおまかせ
空き地の雑草対策は、どの方法が正解というよりも、土地の使い道と期間に合った工法を選ぶことが大切です。
・後から変更する可能性があるなら「防草シート+砂利敷き」
・資材置き場として長く使うなら「土間コンクリート」
・水たまりを減らしたい・排水性も重視したいなら「透水性コンクリート(オワコン)」
まずは、空き地の広さ・勾配・排水状況を確認したうえで、管理の手間や将来の計画も含めて検討すると失敗しにくくなります。
庭コンでは、長期的な雑草対策として透水性コンクリート「オワコン」の施工をおすすめしています。
オワコンの見積もりサービスも提供しておりますので、空き地の雑草でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
→もしDIYでの雑草対策をお考えならこちらの記事も参考にしてください
株式会社長岡生コンクリート
透水性コンクリート「オワコン」開発者/庭コン運営



