長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/03/07

【防草】「残コンステーションと造粒ポーラスconが創造する建築・土木ましてや舗装ですらない全く新しい市場」(週間生コン 2022/03/07)

【防草】「残コンステーションと造粒ポーラスconが創造する建築・土木ましてや舗装ですらない全く新しい市場」(週間生コン 2022/03/07)

生コン工場はこれまで長いことセメント等原料を入口として建築・土木に生コンを届ける出口とした営みを継続してきた。その循環はこれまで広大な大地を削り、汚し、蓋し、持続可能な発展を妨げて来た。これからの生コン工場は残コンステーションとオワコンを入口・出口として、資源循環型社会の要衝として役割を付される。



残コンステーション と 造粒ポーラスコンクリート

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⚫︎先週の記事1: 「日本一の残コンステーションが茨城県つくば市に誕生!」大里ブロック工業

⚫︎先週の記事2: 【プロジェクト】大阪万博残コンゼロ 《残コンさんいらっしゃい!》 YouTubeトーク番組 (RRCS・大阪兵庫工業組合)


「残コンさんいらっしゃい!!」

大阪万博で日本の生コン産業は世界に名乗りを上げる。

これまで、「メンドイ」「厄介」というイメージがつきまとう残コンは、関係者(ゼネコン・圧送・生コン工場)らの間で「ババ抜きのババ」のように疎まれてきた。

その残コンを軽妙な調子で「残コンさんいらっしゃい!!」と大歓迎する取り組みが始まっている。

そこ(残コンステーション)には使い切られずに余った生コン「残コン」が持ち込まれる。

まさに、「残コンさんいらっしゃい!!」だ。


そもそも、残コンは産業廃棄物として指定されていない。

その証拠に、いずれのゼネコン・工務店もマニフェストを交付していない、動かし難い証拠がある。

誰がなんと言おうとも、断じて残コンは廃棄物ではなく、未利用資源なのだ。

その未利用資源「残コン」を再生する技術はこの20年で飛躍的に進化し多くのプロダクト・メソッドが生み出されている。

それらを集約した場所が「残コンステーション」。

一度廃棄物ではない残コンが生コン工場に戻ってきてしまえば、大半は「コンクリート塊」のような廃棄物としてコストを産んできた。

そんな残コン(残水・洗浄汚水)は残コンステーションというフィルターを通せば再利用可能な原料に生まれ変わる。

JIS A 5023が整備されているように、これまでそんな再生骨材の出口(用途)は建築・土木と考えられてきた。

ただし、現行の再生骨材コンクリートが生コン総生産量の1%すら流通していない現実は、現状の文脈のままでは進化・成長が見込めないことを示唆している。


我が国の建築・土木の歴史は長い。

その過程でさまざまなルール・枠組み・規格、悪く言えば、しがらみが生成された。

そんなしがらみリッチな産業空間(建築・土木)で果たして残コンステーション由来の原料を用いた新しい生コンが流通を見ることがあるだろうか?



「建築」「土木」ましてや「舗装」ですらない「防草」という新しい用途への挑戦

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⚫︎先週の記事3: 【東京】「雑草は倒すけど、植栽は潤す。根系にはふんだんに新鮮な水と空気を届ける」渋谷建材・YNKワークス

⚫︎先週の記事4: 【動画】「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」Salty sluDGes

⚫︎先週の記事5: 【オワコン】「お庭の雑草対策これだけ!プロが練ります」【一般流通】

いずれの産業もだいたい似たような構造を帯びることになる。

コンクリートを取り巻く産業構造にも、発注者(行政)・アカデミア(研究、規格行政)・施工(ゼネコン・工務店)・流通(商社)・組合・生コン工場(製造)・原料メーカー(セメント、混和剤)が存在する。

それぞれは壁と階層で分断されて自由度は極めて低い。

だから、産業の歴史が長じるほどにイノベーションは産まれにくくなっていく。

この事実に議論の余地はない。

特定の市場「建築」「土木」(少ないながらも「舗装」)のみを出口として想定して、それぞれにそれぞれの役割が存在する。

集団的思考停止状態が生まれると言い換えることができる。

やがて規格(JIS、JASS 5、コンクリート標準示方書など)や枠組みは硬直化しさらに人々を分断に導き自由度は失われる。

その閉じられた系の中では他産業(食品業界とか自動車、ITなど)を競合として考えるなど想像の外だ。

他産業のことを完全に「他所様」として壁を意識して日々過ごしている。

そこに、「防草」という市場が突然現れた。

それが、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」登場の意味なのだと思う。

(造粒ポーラスコンクリート「オワコン」には残コンステーション由来の原料をふんだんに配合されている)

それは、舗装ですらない。

「草が生えてこなければいい」が市場と顧客の要求だ。

これまでは防草シート下地に砕石敷きが定番としてあらゆる分野で採用されいた。

そこに僕たち生コン産業は一顧だにしなかった。

「防草」を別の視点で見つめ直してみると、そこには生コン産業における膨大な市場潜在性を見出すことができる。

ただただ雑草さえ生えてこなければそれでいいという単純明快なニーズにコンクリート産業のアウトプット(造粒ポーラスコンクリート)は答えを出すことができているのである。



そのフィールドにはしがらみがない。

生コンポータルの記事にあるように、事実、オワコンには自由な消費者から自由にニーズが寄せられ、製造・施工ラストワンマイルが連携してオワコンが届けられている。

余計な規格・枠組みは存在しないし、これからも必要ない。

ニーズに直結するプロダクトさえあれば誰(顧客)も何(規格・枠組み)も求めていないのだ。

さらに、コンクリートはこれまで多大な蓄積を有している。

建築・土木に提供されてきたマテリアル生コンクリートはその大半がこれまでの歴史で明らかにされてきた。

その歴史からしてみれば「新興」「ポッと出」とも言っていい防草市場など要求される全てに対する答えがあらかじめ用意されているようなもの。

だからこそ力強く現在民間市場で普及が拡大している。


そして、「雑草」というニーズは民間だけに限ったことではない。

電力会社、鉄道会社をはじめ、あらゆる企業は毎年その「雑草」メンテナンスに巨額の予算を当て込んでいる。

つまり、生コン産業にとって全く意図していなかった角度・盲点から全く新しい市場が誕生したことを意味する。

その巨大市場(出口)にこれまでの営みの副産物残コン(入口)から「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」が届けられる。

新市場の創造と言っていい出来事だと思う。

その輪郭が先週1週間に立ち現れたのだと思う。

新しい1週間が始まっている。

新しい循環が呼応している。



宮本充也

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宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士

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オワコンとオコシコンの違い
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