2019/09/30
「補修という言葉が悪いのかもしれない」(週刊生コン 2019/09/30)
補修って言葉がよくないのかもしれない。生コン打設には必ず付いて回るひび割れ、色むら、じゃんか、コールドジョイント、なのに、「補修」って、なんか悪いことしてるみたい。先週も目白押しの「打ち放しペイント」、脱・補修を考えてみる。
「塗装屋さんだと知識がないから全然お話にならない」生コン屋さんの打ち放しペイント
https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/post_432.html
ただ、隠せばいいってもんじゃない。
コンクリート補修
その意味するところは審美性ではなく、強度や耐久性を補うというもの。
だから、塗装業が専門とする塗膜では物足りない。
コスメ
お化粧
スタイリング
打ち放しペイントに要求されるのはそんな分脈。
審美生という抽象的な分野に補修という言葉はいささか不釣り合いだ。
「大きな現場でも大活躍?」打ち放しペイント・杉板型枠・PC(プレキャストコンクリート)
https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/pc.html
この現場こそまさにそんな性能が求められた。
ロットの色違い
もはやコンクリートである以上不可避であり、むしろロット間で色がまったく同じなほうが不自然という見方も成り立つ。
美は移ろう。
その時々、人により、定義は変わる。
そんな抽象的で捉えどころのない打ち肌に「補修」はそもそもナンセンス。
「土間コンの補修だけじゃない?」持っとくと便利な【打ち放しペイント】基礎立ち上がり編
https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/post_431.html
住宅の基礎にも美を求められる時代ということなのだろう。
美という抽象的な概念は変化する。
とある人がとあるものを「美」と主張することを他の人が反対するわけにはいかない。
美とは主観的なものであり、それが打ち放しコンクリートという美を複雑で多様なものとした。
天然資材コンクリートに求められる美が複雑で多様になるに従い、打ち放しペイント(色合わせ)の技術は進化してきた。
そして、汎用化された。
今は全国で開催されている無料セミナーでこの「打ち放しペイント」は体験できるようになった。
建設に携わる以上避けては通れないコンクリート打ち肌の諸問題。
美と直感の時代。
必携のアイテムとなった。
宮本充也
    