2021/01/04
「2020年から2021年に移った1週間」(週刊生コン 2021/01/04)
2021年最初の週刊生コンは静かな1月4日の月曜日。先週1週間生コンに関わるあらゆる経済活動は停止していた。コロナ禍ただでさえ静かに考える時間が多かった2020年から2021年の節目の静かな1週間に起きた出来事。「2020年から2021年に移った1週間」(週刊生コン 2021/01/04)。
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考えたことが形になってきた20年。
2001年4月2日。
僕が生コンに入職した日だ。
2021年1月4日を迎えている。
この4月をもって、20年が経過し、生コンキャリアは21年目に突入する。
歴とした中堅だ。
今やっていること。
「大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリート」その普及と、産業の再定義。
縦割り、階層を脱してシームレスにあらゆるセクターや辺境が統合され共同する産業としての生コン。
その契機となったのは、感じることだった。
「残コン?何これ、ありえねえ」(残コンソリューション)
あの時の感動。
「すごい!このコンクリートは絶対に普及するはずだ!」(透水性コンクリート)
その時の感動を受け止め、職業人としての専門的領域に照らして自分ができることを実践する積み重ねが今のドライテックやRRCSに繋がっている。
これは明白な事実だ。
頭を下げるしか能のなかった若手生コンパーソンもいつの間にか中堅を迎え、生意気を書き散らすようになった。
中堅という今を迎え、残りを数える。
定年延長、人生100年時代、とはいえ、プロとして一線で活躍できる期間はそれほど長くはない。
仮に終わりを60歳と仮定するならば、残り20年足らずということになる。
もう、折り返し地点を超えてしまったことになる。
20年前、今を想像できただろうか。
遺産争族、その後の経営権をめぐる10年裁判。
創業社長宮本辰雄の死後、家庭、会社ともに消耗し疲弊した10年間。
経営権が現在の宮本家に戻ってきた時には信じられないほど空っぽの債務超過の長岡生コンクリートだった。
当時は5年後すら見通せなかった。
プラントは一切投資されず当時で30年前のガラクタを騙し騙し使っていた。
よその生コン工場はほとんどパソコンを用いたプラント操作に移行していたが、当社はその当時まだアナログだった。
伝票は手書きだった。
コンクリート構造物の随所からひび割れが口を開け、雨となるとそこから水が湧いていた。
ひとたび地震が起きようものなら瓦解するのではないかと思われるようなガラクタが長岡生コンクリートのよってたつ唯一の資産だった。
車両もボロボロ。
さらにそこから、解雇した従業員らから会社を相手取った裁判が始まった。
業界はダンピングの渦中だった。
1ヶ月に1000円単位で生コン単価が下落する。
一時6,200円/m3という単価を記録した。
内憂外患。
紛れもない20年前の現実だ。
この1週間に、2020年は終わり2021年に移った。
日が登って、日がくれるだけの1日という。
その1日も365日で1年とカウントされ、それが20回すると、20年となる。
その刻々、人が何を感じ、何を思い、何を行なったかの集積が、世界の景色となっていく。
20年前、見渡す限り、ネガティブな景色だった。
このままだと潰れてしまう。
背後の崖が崩れてしまうから、とにかく必死で走らないと助からない。
そんな毎日。
5年もすると、それまでがむしゃらにやってきたことが結実し、生コン組合にも平安が訪れ、生コン単価も上昇を始めた。
余裕ができ始めた頃に、透水性コンクリートというテックに出会う。
15年前の出来事だ。
生コンという脆弱な業態のみを拠り所とするのではなく、もっと未来を見通せるテックに力を投じたい。
きっとそんなことを思った15年前から、また1日24時間、それの365日が15回繰り返された。
そう考えると、今も貴重な1日であり、遠い未来を見通して、それでも身の回りにいる身近な人々との弛まぬ協業が未来を作るという当たり前のことに思い至る。
この週刊生コンは前週1週間を振り返るという習慣になっている。
1日単位ではなかなか気づけない潮の目も、1週間で見ると明らかに変調の兆しを読むことができる。
その繰り返しは1ヶ月、1年での変調・兆しへの感度を高める。
今にして思えば、よくもまあ20年もあの長岡生コンクリートが持ったものだと感動する。
0からというよりも、マイナスからのスタートと言っていい。
旧プラントの解体と、新プラント建設・移転から5年の歳月が経とうとしている。
新プラントの底地も昨年取得した。
全ては長岡生コンクリートの資産となっている。
負債も抱えたが、それ以上に強い収益力を身につけている。
今、何を考えているだろう。
何を感じているだろうか。
外側では色々なことが起きる。
どれもこれも自分のコントロール、影響が及ぶものではない。
そんなものは一つとしてない。
今の自分にできることは、自分が変わることだけだ。
他人や外部世界に悩みくれても何も起こらない。
過去を振り返れば、今がどのように構築されてきたかを知ることができる。
何を感じて、何を思い、何を望み、どのように自分が変化していくか。
そのことが今をつくってきた。
今日もすぐに日が傾き、夜となり、やがて明日には朝日が登るのだろう。
その循環の中で、自分の内側に敏感に、日々を穏やかに暮らす。
今日も、そんな当たり前の退屈な、それでいてとても貴重な1日を過ごしている。
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宮本充也