2019/12/09
「大地を削らない、蓋をしない、水を汚さない生コン工場」(週刊生コン 2019/12/09)
「大地を削らない、蓋をしない、水を汚さない」。まずは、大法螺を吹いてみる。誰も反応しない。「馬鹿か、山奥の生コン屋が」。他人はいい。自分はやる。ひたすらつづける。そんな生コン工場のあり方がぼんやりと見えてきた年の瀬だ。(週刊生コン 2019/12/09)
「生コンを再生し大地を削らず汚さないクローズドループの創造」ゼネコンらによる残コン対策プロジェクト
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_437.html
いよいよゼネコンが動き出した。
⚫︎つくる責任
⚫︎つかう責任
つくる側(生コン工場)はそもそも困ってきた。
だから、自分ごととして必死だった。
あらゆるソリューションも生み出されてきた。
一方のつかう側(ゼネコン他)は押し付けておしまいだった。
「あぁ〜あ、5台も余らせちゃった」
所長から叱られる新人職員。
「今度から気を付けろ!」
でおしまい。
その大量の残コンはつくる側(生コン工場)やポンプ業者らにしわ寄せとして寄せられ苦しめてきた。
SDGsの追い風もあり、また東大野口教授のアドバイス、NETIS登録、3省庁を跨いだ協議会の設置。
あらゆるピースがナラティブにハマり始めいよいよつかう責任がただされ始める。
ゼネコンが動き出す。
残コン(スラッジ)問題解決において最後にピースがはまったことを意味する。
19年見つめ続けてきた残コンに今大きな変化が現れようとしている。
大地を削らず水を汚さない生コン工場の時代が訪れようとしている。
「エクスショップでの掲載いよいよ始まる!」透水性コンクリート【ドライテック】
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_908.html
流通を見出すことのできなかった新時代の特殊コンクリート。
透水性コンクリート。
それが持つ機能は、
⚫︎大地に蓋をしない
⚫︎ぬかるまず、草も生えない
⚫︎降雨を地下水系に還元することで湧水が再生する
⚫︎根に水が十分届くことで老木は新芽を生やす
こうした理屈は実証されてきた。
業界では常識と言っていい。
なのに世界は引き続き変わらず地面にコンクリートやアスファルトで蓋をし続けている。
15年間ひたすらその意義を主張し続けてきた。
繰り返し丹念に挫折することなく。
あらゆることはつながっているようだ。
残コンの問題に光が差し込むこの時期にエクステリアネット販売日本1のエクスショップでの販売がスタートした。
「情報は伝わってナンボ。知られていなければ存在していないのと同じ」
3年と9ヶ月に及ぶ情報発信で強く感じていたことだ。
情報(透水性コンクリートの機能)は発信され、人々(市場と顧客)に共感され、それでこそようやっと世界の景色は変わっていく。
日本1の流通とつながった。
情報が格段の精度とスピードで伝わっていくことを意味する。
大地に蓋をしない生コン産業は想像ではなく形として浮かび上がる。
⚫︎ 「すごいぜ日工!」洗わない生コンプラントの実践
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_435.html
⚫︎ 「1日500円切ってるね。100円がいいな」Re-con ZERO Spray・残水0
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/1500100re-con_zero_spray0.html
⚫︎ 【愛知】「ひょっとしたら延長線上には無いのかもしれない」大地の再生の会、フォレストガーデン、環境調和型コンクリート
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_905.html
持続可能社会がそれぞれの産業に求めている文脈を感じる。
生コン産業とはどのようなあり方が求められているのか。
それはまたぞろ誰かが僕たちに指示して道を開いてくれるものじゃない。
これまでのあり方では超越できない課題。
求められているものは現場最前線(ラストマイル)にいる僕たちが一番感じている。
そして、僕たちは誰かの指示を受けひたすらコマとして動きつづける存在じゃない。
感じた環境に対してさながら細胞分裂のように変化していくことが期待されている。
当事者なのだ。
目を背けず、実践を繰り返そう。
みんなが心から思ってやまないこと。
子孫の時代まで持続可能な産業をここで作っておくこと。
自分たちだけがよけりゃそれでいいなんて誰もおもってないはず。
おおぼらがいよいよ形になりはじめた年の瀬となる。
これからも人はいいから、ひたすら自分はやろう。
宮本充也