2019/11/15
【圧縮強度・圧縮空気・圧迫面接】
「じゃ、空気量って多けりゃ多いほど良さげですね。
水を増やさずに軟らかくできるってことは!合ってます?」
生コンと空気の関係性を話していると、大体そういう印象に流れ着く。
その回答としては、「そうとも言えない」のが実際のところ。
(↓生コンには空気が入っていて、どんな作用を及ぼすかはこちらを参考に)
https://www.nr-mix.co.jp/topics/post_474.html
https://www.nr-mix.co.jp/topics/post_475.html
空気量はJISで「4.5±1.5%」と定められている。
規定されているからには、それなりの理由が存在している。
空気量が多いということは、その分、空隙が多いということ。
空気の多少でその重量も、重くなったり軽くなったりと変動してしまう。
さて、空気といっても、その種類には2種類ある。
それは「重い空気」と「軽い空気」
書類選考を通過し、いざ面接へ。
「志望動機は、御社の取り組みに未来を感じたからです!」
「......うちの取り組み?...どんな未来を感じたの?」
「えっと...将来性とか、成長性とか」
「......成長性ね...どんな風になりたいの?」
「ええっと......」
「うちじゃ、学校で学んだこと、活かせませんよ」
お、重い空気!
ザ・圧迫面接!!(webより転用)
「重い」「軽い」の2種類ではなく、「空気感」と「空気」のこと。
生コンでいう「空気」とは、<主に窒素・酸素からなる混合気体>のこと。
多過ぎると良くないという理由は、
空気量が1%増えると、圧縮強度が4~6%低下するといわれている。
「ゼンナマHPより抜粋」
空気量は一般的に3~6%程度を標準としているが、圧縮強度はほぼ空気量に比例して低下(空気量1%の増加に対して同一水セメント比の場合、材齢28日強度は4~6%低下)するので空気量の過多には注意を要する。
また、空気が入らな過ぎても、凍結に対する抵抗性が低下してしまう。
結局エアは、入りすぎてもダメ、少な過ぎてもダメ、ということ。
「重い空気」も「生コンの空気」も、一筋縄には行きません。
「生コン」も「業界」も、一筋縄では語れませんね。
NR試験室 二見