2020/03/30
「コンクリートで検索するとみつや君の記事にたどり着いちゃう」【ドキュメンタリー】旧友からのLINE(その3:すきとり・残土)

ご無沙汰していた親友からある日不意のライン。「雑草対策と水はけを考えて透水性コンクリートのDIYに挑戦してみたい」。いよいよ小島邸に赴き現場調査。お庭づくり完成までの完全ドキュメンタリーシリーズ#3「コンクリートで検索するとみつや君の記事にたどり着いちゃう」。
その1:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/linediy.html
その2:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/linediy2.html
庭づくりDIYの鍵はすきとり・残土処分
個人邸としては広大な庭。
高校時代からの親友がこのような家のあるじなったことにまずは感慨も一入。
建物北側の浄化槽。
この浄化槽の天端(てんば:構造物の上端)が敷地の基準高さ(地盤面)となっている。
部屋の中にお邪魔して図面とDIY計画についてミーティング。
これまで小島君なりにネットを中心に色々と調査をしてきたようだ。
会話に出てくる言葉も結構専門用語をよく勉強してきた形跡が分かる。
「コンクリートで検索するとみつや君(僕のこと)の記事にたどりついちゃう(笑)」
一般人としての親友のコメントにハッとさせられる。
5年間の「ブログ毎日3本」の威力は凄まじい。
なにせ生コンに関する記事だけで5000件近いのだから。
意外と見落とされがちなすきとり・残土処分
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_1081.html
DIYは「安い」が先行する。
なにせ自分でやるのだから、安いに決まってんだろ、とこういう理屈である。
実際作業に関わる手間はすべて自分もちなわけだから、材料原価だけで庭ができてしまう。
安くないはずがない。
ただ、「実はそうでもない落とし穴」がいろいろあるわけだけど(例えばホームセンターで買う生コンよりも生コン屋さんで買った方が安いetc)、今回は高校時代からの友人、この僕がついているのだからなんとか安く満足できる庭づくりをエンジョイしてもらうようにサポートしたい。
実は、DIY。
安い、安くない、だけでは語れない見落とされがちな苦労がある。
それは、実際に庭を作る(コンクリートを施工する)手前の話。
「段取り8部」
とは建設の世界でよく語られる言葉。
コンクリートを施工するなんてのは実は朝飯前のことであって、事前準備としての「すきとり」「残土処分」が仕事の8割といっても過言ではない。
(その次には、「路盤工」「型枠工」とつづく)
すきとりの様子。
舗装面を浄化槽の天端に合わせるためには、現況の地盤を200mm削る(すきとり)必要がある。
そうしなければ仮に舗装できたとしても排水の問題が付きまとう。
そのすきとりという作業はつるはしは電動ドリルなどで一旦ほぐしておいてスコップなどでせっせと削っていく。
こうしてすきとられた残土は残土処分業者に有料で処分してもらうことになる。
DIYはとにかく「安く作る方」に意識が向きがちだが背景にあるこうした準備工がメインの作業と言っていい。
打ち合わせを済ませていろんな課題が抽出される。
意外な事実もいくつかあったはずだ。
それでも前に進もう。
次回からは「生コン屋さんで手に入るDIY関連グッズの現場視察」として施主の小島君に生コンポータルに足を運んでもらう。
こうしたDIYをガチでドキュメンタリーとしてまとめることで、一般にDIYと生コンをもっとみぢかに感じてもらえる好機としていきたい。
小島君よ、世界一(特定の分野の)生コンに詳しい宮本が友人でよかったと心から感動してもらえるようこれからもサポートしてまいります。
一緒にいい庭づくりしようね。
(つづく)
宮本充也