長岡生コンクリート

2022/07/25

《未来型砕石製造業》「クローズドループ・資源循環へ向かう最強の未利用資源【残コン】争奪戦が始まる」#3

《未来型砕石製造業》「クローズドループ・資源循環へ向かう最強の未利用資源【残コン】争奪戦が始まる」#3

姉妹工場として長年懇意にさせていただいている白石建設の残コンステーション最終形態に無限の可能性を感じている。コンクリート・建設を取り巻くあらゆるチャレンジや知恵・経験が統合され、今新しい業態が出現しようとしているようだ。生コン工場を「山」と見立てた未来型砕石製造業について。



生コン工場はcn原石採掘場

残コンステーションを通った残コンは写真のような原石となる。

この原石を砕石製造のプロセスにかける。

つまり、生コン工場で発生した残コンを「原石」と見立てて骨材が製造される。

だけじゃない。

微粒分を回収する過程で成分の水酸化カルシウムは大気中のCO2と反応し炭酸カルシウムに変化する。

写真はおよそCaCO3とSiO2が主成分のパウダー。

つまり、CN(カーボンネガティブ)な砕石製造というあり方を示している。

生コン工場は飽和水酸化カルシウム溶液の泉

(石田哲也)

生コンクリートはpH12.5高塩基物質だ。

そこで発生する副産物(汚水や残コン)ももちろんpH12.5で水酸化カルシウム溶液を豊富に含んでいる。

未利用資源として残コンステーションからアウトプットされる原石(残コン)を用いて枯渇するとされている骨材を生成する。

その過程で自然に大気中のCO2を吸収固定する。

美しい循環だ。

電気炉酸化スラグ骨材の製造過程に酷似

製鉄の過程で発生する副産物「鉱滓」と生コン製造の過程で発生する副産物「残コン」。

鉱滓は写真のプロセスを通じて骨材(電気炉酸化スラグ骨材)に生まれ変わる。

つまり、製鉄所を原石採掘場所として位置付けている。

とするならば、生コン工場も原石採掘場所として位置付けることができるはずだ。

⚫︎参考記事:【愛知】「電気炉酸化スラグや電気炉還元スラグができるまでを視察」星野産商 #1

⚫︎参考記事:【愛知】「電気炉酸化スラグや電気炉還元スラグができるまでを視察」星野産商 #2

生コン工場敷地内で残コンステーション最終形態は究極のcn砕石製造業

お釈迦さま(白石建設武南さん)の炸裂するアイディアの雨霰。

やっぱ、この人天才だわ。

僕もとりあえず夢中になりたいと思います。

残コンステーション最終形態を移動式とする。

生コン工場、あるいは、生コン組合に対して「残コン買います」を打つ。

売らない理由はなかろう。

よほど馬鹿な生コン組合でもこのくらいの理屈は理解できるはずだ、あ、いや、生コン組合のバカっぷりって相当だからもしかしたら理解できないかもしれない、情弱界最強の生コン組合だから。

まあ、良い、とにかく生コン工場あるいは生コン工場から残コンを仕入れる。

残コンステーション最終形態はcn砕石製造業として骨材とcnマテリアルを製造する。

究極に安い金額でその骨材を生コン工場に売ってやることができる。

今、骨材は枯渇に向かって暴騰している真っ最中だ。

よほど馬鹿な生コン組合だとしても、「安い」「ちゃんとしてる」ということが理解できたら買うはずだろう、いや、この20年以上生コン組合の能無しっぷりは骨の髄まで理解しているから、もしかしたら理解できないかもしれない、生コン組合では。

すごいアイディアのような気もしているが、相手は生コン組合だ。

舐めてかかってはならない。

能無しの皆さんが多いので心してかからねばなるまい。

大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート産業へ

ここまでお読みになられた賢明なコンクリート関係者ならお分かりのとおりだ。

未利用資源「残コン」由来の骨材であるからして大地を削っておりません。

残コン捨てない再利用してるから汚しておりません。

造粒ポーラスコンクリートを始めとする透水性コンクリートに出口を求めれば「大地に蓋しない」産業が出現します。

原料「残コン」は再びコンクリートとなってクローズドな資源循環につきます。

循環するコンクリート産業。

負荷のないコンクリート。

cn技術で発生するCO2量をコントロール可能です。

世界を人体になぞらえるならば、これからのコンクリート産業・生コン工場は最も重要な循環器として位置付けられ多大な貢献を行うことになるようです。


庭コン・生コンポータルは新しい視点でコンクリート産業を見つめることで新しいコンクリート産業の役割を果たしたいと思っている。

顎で使われるように大資本の要求するコンクリートを練るだけじゃない。

「水の次に流通する材料」を製造している矜持を抱くことのできるようなものづくりを復興させたい。

生コン工場であることにプライドをもつ。

完全循環型コンクリート。

環境負荷ゼロ。

毒性ゼロ。

突き進みたいと思います。

お釈迦様、よろしくお願いします。

最近僕は自分のことを神だと思うようになっていたのですが奇遇ですね。

お釈迦様。

ともに迷える民草を救済しましょう。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

危険物取扱責任者(乙4)/1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士