長岡生コンクリート

2022/03/26

「知ってもらう」(月刊残コン Vol.56)

「知ってもらう」(月刊残コン Vol.56)

目まぐるしく変転する建設・コンクリート産業にあってもはや残コンは救われるべき問題ではなく、社会をより良くするための機会に変貌してしまったようだ。詭弁ではない資源循環型社会の創造とは残コンを循環させてなんぼ。#JISを変えよう 1ヶ月のまとめ。(月刊残コン Vol.56)



残コンから #JISを変えよう

⚫︎今月の記事1: 【プロジェクト】大阪万博残コンゼロ 《残コンさんいらっしゃい!》 YouTubeトーク番組 (RRCS・大阪兵庫工業組合)

「知ってもらう」

何事も、ここから始まる。

建設・コンクリートはともすると口を開けてお上(発注機関)を仰いでいればなんとかなってきてしまった歴史があるため「情報発信」という言語を持たない。

内向きに成長してしまった。

一般人のことを下に見るようになった。

結果、「コンクリートから人へ」などと糾弾されるようになった。


例えば自然災害で命を落とす人数はニュースとなる。

一方、「このダムが建設されたおかげで命を救われた人数」や「防潮堤があるおかげでその土地に暮らすことのできる人数」は報道されることはない。

起きてしまった災害で果敢に人命を救助する勇姿は報道される。

現場で汗みどろになって構造物を構築する人は無視される。

土木・建築を志向する若者が減少する。

栄光は失われる。

「知ってもらう」

その努力をしてこなかったことが原因である。


情報発信を「売名行為」のように卑しい下賤な行いだとする向きがある。

「男は黙って」という昭和浪漫の立場だ。

また、商売のことを下に見る向きもある。

特に技術者の間では商売人を軽んじる風潮があるように見える。

「宮本君は自分の商売につなげようとするから嫌いだ」

そんな陰口を叩かれたことは一度や二度ではない。

ただ、橋もビルもお金が循環して経済が回ることでようやく出来上がる。

人・モノ・金・情報とあるが、何かが動くときには必ず「情報」からスタートする。

むやみやたらに人々は動くことはない。

まずは認知した上で、そこに機会を見出し、アクションが生じる。

「知ってもらう」

この点を軽んじて行われるすべての努力は報われない。

これまで7年にわたって「知られていないことは存在していないのと同じこと」至言とし情報発信(ブログ毎日三本更新)に励んできた。

ようやく「残コン」は少なくとも建設業の中では市民権を得始めようとしている。


ここからさらにアクセルを踏み込みたい。

関西初のYouTube番組「残コンさんいらっしゃい!」を企画している。

大阪兵庫の船尾サンコンがパーソナリティをつとめその脇を副座長が固める。

毎回ゼネコン職員と生コン職員が手を繋いで登場する。

「残コン現場あるある」についてタブー無しでトークライブを繰り広げる。

現場だとギスギスした関係になりがちのゼネコン・生コンがお互いに胸襟を開いて闊達に意見交換をする。

「知ってもらう」

ご当地大阪は笑いの街。

あまり真面目になりすぎず面白おかしく残コンを語りたい。


さらに関東発の姉妹番組として、「光子の部屋」を企画している。

まだ本人になにも伝えていないのだが、内山アドバンスの生ける伝説柳内光子が建設・コンクリート業界のゲストを迎える番組だ。

「生コンが主役!」

怖い物まるで無しの生コンみっちゃん60年の存在感の前で業界の有名人が悉くタジタジにされる。

夢想しているだけで心躍る。

発注官庁やゼネコン役員、大学の先生が生コンみっちゃん60年の威圧感にたじろぐ。

「残コンはゴミじゃない!」

知ってもらう。


⚫︎今月の記事2: #JISを変えよう 「前代未聞の同時多発実験《残コン造粒》《造粒骨材コンクリート》が始まる」RRCS

⚫︎今月の記事3: #JISを変えよう 「奥村組土木興業さんいらっしゃい!残コンステーション視察」RRCS

⚫︎今月の記事4: #JISを変えよう 「いよいよ全国制覇!47都道府県の生コン工場の協力が見えてきた!」RRCS

⚫︎今月の記事5: #JISを変えよう 「生コンロスと生コンロス再資源化ステーションとJIS規格と日本の法律についての検討」

⚫︎今月の記事6: #JISを変えよう 「万博に使用する生コンクリートの種類を少なくしよう」船尾サンコン

「知ってもらう」ことで多くの人々が動き出す。

残コンを見て見ぬ振りだった人たちが残コン粒状化実験に参画する。

規格だけでなく立法に影響を及ぼす。

無理だと思われていたことが少しずつ形になっていく。


#JISを変えよう


辺境で手枷足枷に繋がれ俯いて付き従ってきただけの生コンラストワンマイルにチャンスが訪れている。

自分達の手でJISを変える。

「知ってもらう」ことでそんなことが起きようとしている。


⚫︎今月の記事7: 《1000円》「へ?! 先行材がそんなに安いの?! 生コン屋さんの【エコスルプラス】は《数百円》の戦いに挑んでいます」PUMP MAN

「知ってもらう」

これまで機会を得ることなく埋もれ続けてきた辺境のテクノロジーはいよいよ時代に出会う。

壁と階層で分断されたゼネコン・圧送・生コンは互いに「取引」関係にあり、「とるか、引くか」つまりは、「得るか、奪われるか」の二項対立で結ばれてきた。

「知ってもらう」

情報の流動性が高まるにつれて、これまでは秩序として機能してきた壁と階層は陳腐化する。

エネルギーの伝達を妨げる障害でしかない。

「知られていないことは存在していないのと同じこと」

生コン打設のたびに毎回10,000円以上の費用が発生し利用されてきた先送りモルタル。

それは型枠の中に打設することを許されていないため「絶対に」残コンになる。

その処理はババ抜きのババのようにゼネコン・圧送・生コンの間で押し付け合いになる。

「得るか、奪われるか」

たった1,000円の材料で代替するだけで、先送りモルタルは不要となり、残コンも発生しない。

そんな辺境のテクノロジーは「知られていないだけ」で日の目を浴びることはなかった。

「知ってもらう」だけで、ゼネコン・圧送・生コンは残コンから解放される。

たった、「知ってもらう」だけで。



正直最初は「売りたい」という動機からスタートした生コンポータルの情報発信。

「毎日ブログ三本」やってみた人でなければわからないが、もう途中からその手のちっぽけな動機づけでは続かなくなる。

売りたいとかじゃない。

自分がよくなりたいとかでもないような気がする。

抗しきれない内側からの衝動ともいうべき動機に従っているような感覚だ。

「知ってもらう」

建設・コンクリートは世間から批判を浴びるような仕事ではない。

本来は誰もが憧れるような職業であるはず。

なのに、3Kだのなんだの、散々な言われようだ。

「知ってもらう」努力を怠ってきたから。


#JISを変えよう


今風のハッシュタグでしつこく伝え続けていきたい。

伝えなければ、伝わらない。

僕たち建設・コンクリートの価値。

売名行為と揶揄されようがしつこくしつこく続けていく覚悟だ。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

危険物取扱責任者(乙4)/1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士