長岡生コンクリート

2022/12/22

「高流動埋戻し材《イワモル》(生コン工場で製造)は貯蔵ビンに空きがなくても製造できるよ!」

「高流動埋戻し材《イワモル》(生コン工場で製造)は貯蔵ビンに空きがなくても製造できるよ!」

貯蔵ビンもロードセルもベルコンさえもいらないイワモル製造について。生コン工場ラストワンマイル群の創発型オープンイノベーションは止まらない。誰にも止められない。JISを変えるではなく、JISを気にしない、というパラダイムシフト。



#JISを気にしない

生コン工場に負担をかけないイワモル製造

(写真ニッコー岡本さん提供)計量ホッパーとベルトコンベアの組み合わせは生コン工場の限りある貯蔵ビンを経由することなく生コン車に造粒骨材(5mmU)を投入することができる。

ニッコー岡本さんに「概算」つまり「定価」で購入した場合の価格目安を確認したところ、骨材ホッパー150万円、ロードセル(計量器)300万円、投入ベルトコンベア(ポータブル)200万円、合計で650万円との回答をいただいた。

ベルコン と ロードセル いらないかも??

ネコイラズの利用

現在我が国にはネコイラズと名付けられたベルトコンベア付き生コン車が2台稼働している(白石建設、長岡生コンクリート)。こうした車両は写真でもわかるようにポータブルベルトコンベアとしても利用可能。

秒数管理

「秒数でやってました。満タンから何秒で何立米分という表を作ってました。ほぼほぼあってました。」という池上信(生コンポータル所属)の言に従えば、ロードセルも不要ということがわかる。カンカン(乗り入れ式計量器のこと)がなかったとしても、製造後の検査(フローや密度)で管理可能。

「イワモル」とは?



完成品「イワモル」は流動化処理土同様に高い流動性を特徴とした埋戻し材料でありその由来は残土ではなく生コン工場で発生する残コン。

空間(写真はボイド管)に流し込まれることで自己充填されるため施工の手間が省略される。

施工後数日経過することで周辺地盤と同等の強度を発言しその後の沈下・陥没などといったリスクが解消される。我が国では博多駅前道路陥没事故を機に注目され、開削することなく空間を充填する環境性能(騒音・粉塵・振動対策)が評価されている(写真はボイド管のなかで硬化したイワモル)。

イワモルの原材料は生コン屋さんで手に入る

イワモルに用いられる細骨材は残コンステーションで製造される造粒骨材を5mm目でふるって得られる。



写真は残コンステーションで改質され造粒化した残コン(造粒骨材)。生コン工場であれば必ず発生する残コンを残コンステーションで処理することで造粒骨材は得られる(動画)。

造粒骨材多様な用途開発

①オワコン

造粒ポーラスコンクリート「オワコン」の主な用途は雑草・排水・ぬかるみを対策するあるいは簡易駐車場として用いられる透水性コンクリート。構造物での使用ではないため、JIS A 5308 の追求も及ばず造粒骨材も比較的容易に採用可能。

②オコシコン

ポーラスコンクリートの1「オコシコン」も同様の理由から造粒骨材(1505など)の採用にあたって問題は生じない。

③先行モルタル他 JIS外品

コンクリート打設に先立ち用いられる先送りモルタル(写真)など生コン工場では少なからずJIS A 5308の規定にはまらない生コンクリートが製造されている。

#JISを変えよう から #JISを気にしない へ

我が国コンクリート産業が作り出すコンクリートの安心・安全を担保するために編纂されているJIS規格。一方、現代急激に台頭しつつある、資源循環・地産地消・脱炭素といったSDGsを目論んだイノベティブなコンクリートが見出されにくくなるなどの弊害も指摘される。

 残コン女の子

宮本さん、いよいよ自分や残コン姐さんの出番もなくblgを閉じようとしてますが。。
それはそれであたいらも楽だからいいんじゃねえか?
なあ?宮本?

 残コン姐さん

残コンさん、残コン姐さん。いつもお勤めご苦労様です。
今日は上京してリモートmtgを2件こなしつつ現場視察からの忘年会といったジュルスケでそこそこ忙しい宮本さんですっ。

チャットってすごいよね。
もちろん、これまでの現場におけるface to faceという前提があってこそなんだけど、スクショでもわかるように、次から次へとアイディアやプロダクトが生まれちゃうんだから。
そんなネットワークに名前をつける必要はないよね(※当社「生コンキャンプ」とは生コン工場の連携により成果・アウトプットを企図したもの)。

#JISを変えよう
僕はこの言葉でコンクリート産業でアジろうと思ってたけど断念しました。
いいとか悪いとかに関わらず、人は誰か他人から強制されて変化することを拒む生き物だよね。
そして、それは、組織にも言えることで、長年の歴史を有する JIS A 5308 においては特にそう言えるんじゃないかって思ってる。
いいとか、悪いとかじゃないし、JIS の果たしてきた、そしてこれからも果たしていく役割の重要性はいささかも否定されることではないしね。
だから、僕たちはラストワンマイルで #JISを気にしない という気概を持って当たらなくちゃならないんだ。

残コンさん、残コン姐さん。
JISを気にせずのびのびと情報発信。
よろしくお願いします!!

 宮本

 残コン女の子

なるほど、りょです。
てめえら振り落とされんな!
残ッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

危険物取扱責任者(乙4)/1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士