2022/02/04
「ザバーンを敷設するよりも安いのでしょうか?」(勝手に答えるシリーズ #7)

「ザバーンを敷設するよりも安いのでしょうか?」。ど直球の質問が庭ファンのコメント欄に寄せられている。「30平米(1立米を3cmで敷設)88800円で対応してもらえるので、ザバーンより安いですね。」こちらは、庭ファンからの回答。いずれ、避けられない内容だと思うので、今回はじっくりザバーンについて調べてみた。
(画像引用元:https://yotubanoclover.muragon.com/entry/666.html)
ライオン最強と人間最強のケンカ
きました、さすが一般の方、ど直球の質問。
そもそも、業界の人には「忖度」と言うのがある。
わかってるけど、触れない。
知らんぷり。
言わずもがなの領域。
でも、一般の方には業界のルールなどはお構いなし。
興味があったから、聞いて見ただけなのだろう。
そして、庭ファン。
「30平米(1立米を3cmで敷設)88800円で対応してもらえるので、ザバーンより安いですね。」
こちらもど直撃で回答している。
僕からはこれ以上の答えはこれといってない。
だって、庭ファン。
以前、ザバーンをベタ褒めしているのを、何かの動画で見たことがあるからだ。
その庭ファンをして、「オワコンの方が安い」と言わしめてしまった。
革命的と言われた防草シート「ザバーン」とは?
https://www.tyvek.co.jp/typar/about/
HPではその「高強度」「バランス」(縦横無尽の繊維構造により、寸法安定性に優れ、全方向で、均一な強さを発揮。連続繊維なので、万一の糸切れでも、破断が拡がらない)「透水性持続」「微経年劣化」「低環境負荷」などが謳われている。
僕は、防草シートの専門家ではなく、コンクリートの専門家だ。
だから、ザバーンのその他製品た比べた性能を論じる資格はない。
ただし、業界の末席を汚す身として、ザバーンの評判は良く耳にする。
相当、高性能だそうだ。
それも、革命的だという。
これまでの防草シートの常識を覆し、非常に性能が高く、さらに低コストだという。
そして、そんな評判を聞き齧った一般の消費者はふと疑問を抱くのだ。
「(オワコンは)「ザバーンを敷設するよりも安いのでしょうか?」
どちらが、高強度、バランス、透水性持続、微経年劣化において、優れているのか。
これは、本当にすまないと思う。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
だって、ジャンルが違うんだもん。
そもそも、コンクリは雑草対策とか防草の分野を市場として捉えてこなかった。
全く異分野で、その手の知識は全くない。
だが、異種格闘技戦というか、たまさか、ザバーン(防草材)と比べられてしまったのだ。
中学生の不良と、K1のチャンピオンが、同じリングで格闘するようなもんだ。
いや、違う。
人類同士ですらない。
ライオン最強と、人類最強が、原野で格闘するようなもんだ。
ザバーンに対しては敬意すら抱いているが、一言でその性能を表せば、「最強といえども、所詮プラスチック」となる。
どんなに鍛錬をした人類でも、放し飼いのライオンや虎には勝てない。
あれは、漫画の中の話だ。
刃牙とか北斗の拳とか。
ヒグマには勝てない。
グリズリーには勝てっこないのだ。
しつこいだろうか汗。
それでも、しつこく、解説しようとするならば、ザバーンが謳っている性能一々について、コンクリートの専門家から以下のような回答となる。
⚫︎高強度:極太繊維(40~50μm)を 各交絡点で融着しており、耐衝撃・耐引張り・耐引裂きに優れる。(ザバーン)
一方、オワコンは、コンクリートだ。もう、説明するまでもない。負けようがない。プラスチックとコンクリート、どっちが強い?自明だろう。
⚫︎バランス:縦横無尽の繊維構造により、寸法安定性に優れ、全方向で、均一な強さを発揮。連続繊維なので、万一の糸切れでも、破断が拡がらない(ザバーン)
もう、比較できない。「コンクリだよ!」が説明だ。
⚫︎透水性持続:薄く、繊維間の隙間が拡がりにくいので、目詰まりしにくい。また、ニードルパンチ系のような、圧縮による透水性の低下も起こらない。結果、良好な透水性を保持(ザバーン)
オワコンは、透水性コンクリートだ。目詰まりはしないし、プラスチック特有の変性・劣化による目つぶれも起きない。永遠だ。
⚫︎微経年劣化:
ポリプロピレン100%
よって、 酸・アルカリに高耐性、加水分解しない、生物分解しない
*ポリプロピレンは、化学的に最も不活性な汎用樹脂のひとつで、ほとんどの化学薬品に対して安定的です。
*紫外線暴露下では、徐々に劣化します。
一方のオワコンは、コンクリートですから、加水分解なんて絶対にないし、生物分解なんて絶対にない。ポリプロピレンつったって、所詮「プラスチック」。紫外線暴露下だって劣化しません。
⚫︎低環境負荷:
ISO14000取得工場にて製造
RoHS適合、Reach適合
リサイクル性に優れ、燃焼により水と炭酸ガスに分解
*廃棄については、該当する地方自治体の条例をご確認下さい。
オワコンは、コンクリートだ。リサイクルは確立されているし、循環し続ける。マイクロプラスチックなど、あれこれお疲れ様な防草シートと違って、環境負荷はほとんどない。
いや、なんだか、これ以上は気の毒になっちゃう。
蟻の行列を線香の火で炙ってるようなもんだ。
それでも、まだ、詳しく聞きたい人がいるのなら、一言。
どんなに高性能なプラスチックでも所詮プラスチックで100℃とか高熱で溶けちゃうけど、コンクリは1000℃で焼いたって溶けたりしねえ。
以上。
しかも、安い。
もう、わかってくださいましたか。
これ以上は、ドSの毛もないので、筆を進めたくない。
そんなオワコンはどのように手に入るか?
現代、ウェブやSNS(庭ファンなど)で容易に専門知識も手に入る。
透水性コンクリート(ドライテック、オワコン)に興味を持った施主はマップ(下段参照)から直接施工者に相談。
直接交渉だから余計な仲介手数料やバックマージンは心配無用だ。
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仕入れは普段付き合いのある業者から可能、または当サイト掲載業者からも
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「雑草やぬかるみ、水たまりだけ解消できればそれでいいんだけど」
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⚫︎参考記事:雑草・ぬかるみ・水たまり解消「オワコン一式 《88,800円》 今なら全国一律で請け負います!!」生コンポータル
⚫︎参考記事:【募集】「全国一律5,000円/m2で請け負う《実験用》駐車場タイプの造粒ポーラスコンクリート《オワコン》施工」
このように、今では透水性コンクリート(ドライテック、オワコン)は土間コン同様に容易に手に入るようになった。
「ザバーンを敷設するよりも安いのでしょうか?」
無邪気さは時に人を深く傷つけるものだ。
僕からは明言を避けたいと思う。
ごめん。
ザバーンは、プラスチックっす。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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