2025/07/02
【提案】簡単に砕石状に戻せる【オワコン】CLSO(Controlled Low-Strength Owacon)で施設管理と災害備蓄を両立させませんか

生コンのようなもの(スラッジと回収・再生骨材だけで作った生コン)だって粒状加工可能、つまりオワコンにすることができる。 あまり強度が出ないことを逆手に取れば Controlled Low-Strength Owacon(CLSO)の製造が可能。すぐに砕石状に戻せるオワコンなら災害備蓄としても有効
生コンのようなもので作る オワコン®︎ という挑戦
今日はあえて強度を高くしないオワコンのご紹介だよっ
オワコン®︎ 元々は 生コン
お馴染み透水保水性コンクリート オワコン®︎ (造粒ポーラスコンクリート)は元々生コンクリートからできています
粒状化材re-con zero evo(凝集剤のようなもの)を用いて流動体生コンクリート(写真)を造粒化させてポーラスコンクリート舗装として適用したものが「オワコン」。これは専門的な話題となるので普段はご紹介していませんが、舞台裏はそんな感じ
生コン「のようなもの」でも製造可能
こちらは、生コン工場で発生する副産物「スラッジ」「回収(再生)骨材」のみを加工して製造した生コンクリートのようなもの
だから、強度はなかなか期待しにくい。写真は強度発現が満足に生じずかけてしまったサンプルピース。 けど、フレッシュ性状見た目は完全に生コンのそれ
でも粒状化は可能
生コンのようなものでも粒状化は可能。 なお、re-con zero EVO (粒状化材料)の使用は現場でのハンドリング性能を優先するために利用しているだけであって、粒状化自体は粒度のある表面積の大きいものであれば代替可能。つまり、回収骨材でも粒状化ができるってこと
ちょっと固まるオワコンは災害時の復旧資材に変身
例えば、ちょっとだけ固まるオワコンや残コンブロックでテニスコートや広場を作っておく。ちょっとだけ固まるオワコンならちょっとした作業(重機で踏み潰すなど)ですぐに固結が解かれ砕石状に戻すことができるってことは災害復旧の時の資材に活用できるのはブロックと同様。これは構想段階だけど、JKAやqnoteらの協力を仰いだプロジェクトがいよいよ 伊豆半島 を中心に始まろうとしている
そんな未来の社会に貢献しうるオワコンの検討はJOIS by CD協会がリードしているんだっ
残コン100%社会インフラ還元はJOIS by CD協会
こうした残コンまたはスラッジ、回収骨材、粒状化再生骨材などを高度に利用して100%社会に還元しかつフェイズフリーな災害備蓄として活用する取り組みはコンクリートディレクター協会が推進するJOIS(Japan Out-Industrial Standard)で日夜研究・開発・実装が進んでいます
JOIS by CD協会
「コンクリートをもっと身近に」
コンクリートには無限の貢献の可能性があるはずっ。だから、伝えることできちんとお役に立ちましょうっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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