2025/07/01
全部回収材料(スラッジ、骨材)という究極の配合で生コン練ってみた。強度はどうだった? 今後の展望は?

日々、残コンの可能性を探求しています。 究極、極端な話、全て回収した骨材やセメント「だけ」で生コン製造したら強度出るんだろうか?(フレッシュ性状はOKだった)という問いに対して答えを探し続けます
スラッジを楽しめ! 全部ジョイスラッジで置換したらどうなる?
本日はジョイスラッジ(生コンスラッジの高度利用)をあれこれいじってみましたのでそちらのご報告ですー。。
極端! 全部回収セメント、骨材で作った生コン
フレッシュ性状はありよりのあり。
ベース配合
こちらは高炉スラグ微粉末7割に普通ポルトランドセメント3割の配合をベース配合として製造いたしました。
一週強度:13.0N/mm2。
ジョイスラッジ添加
結合材質量の10%程度のスラッジ固形分を内包するジョイスラッジを入れたら強度が上がりました。14.8N/mm2。つまり、スラッジを加工したジョイスラッジは強度促進性能があるってことがわかる。やっぱり、わかる。じゃあ、全部スラッジで置き換えたらどうなるんだろ
じゃあ、全部ジョイスラッジ(結合材なし)どう?
フェラーリさん:三日目、セメント、水が入ってないテストピースがこうなりました↓
オワコンの宮本さん:ありがとうございます。強度、出ないってことですね。。 ただ、当日の残コンとブレンドってのはやっておきたいところです。それを想定して、通常の21-18-20の生コンと半々の割合でブレンドした実験を、当日の実際の残コンからサンプルを取り出して試験練りお願いします!
おっと、強度が全然出てねえじゃねえか。 ただし、並行して開発中の残コンマッチングアプリでフレッシュな残コンとブレンドすりゃ、そこそこの強度が出るかもしれねえぜっ。規格外品としてユーザーが納得すれば売り物になるかもしれねえな?
スラッジの可能性探究は JOIS by CD協会
回収したセメント(写真はジョイスラッジ)と骨材だけで生コンを製造したら強度は全然出なかった、という結果には全く狼狽えることなく、残コンマッチングアプリを高度利用して当日発生しているフレッシュな残コン(ほぼ、生コン)とブレンドすればその中間くらいの強度出るよね、という発想を検証に移しています。
Japan Out-Industrial Standard by CD協会
そんな試みはコンクリート実務家らが集い積極的に交流するコンクリートディレクター協会(代表理事:船尾サンコン)が推進しています
「コンクリートをもっと身近に」
先端技術開発の舞台裏もこうして伝えることでコンクリートを少し身近に感じてもらいたいねっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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