2025/05/23
【岡山】JOISな交流 in 白石建設「残コナからジョイスラッジ作れるか?」

JOISな交流 in 白石建設 後半は炭酸カルシウムに変化してしまっていると推察されるスラッジ、つまり「残コナ」からジョイスラッジは作れるのか? とりあえず、やってみました。
残コナで作ったジョイスラッジにはダイラタンシーが見られました
JOISな交流 in 白石建設 後半の模様をお伝えしまっす
残コナからジョイスラッジ作れる?
こちら、残コナ®︎ は白石建設さんが発明した生コンスラッジから得られた微粉末であり製造中のDACによるCCU材としてのコンクリートへの適用検討が進んでいる
ジョイスラッジとは?
生コンスラッジ(写真)生コン工場に設置されてあるフィルタープレスで搾った生コン汚水のこと。通常、廃棄処分により高額なコストが発生している
ジョイスラッジとはJOISで検討が進んでいるスラッジの高度利用メソッド。 生コンの練り水と細骨材に置換して適用することで強度促進やスランプ保持が期待できる
残コナからジョイスラッジ作れたらすごく楽
「とりあえずやってみる」がモットーのJOISな交流ということで、早速バットに残コナを1000g計量して片方はJOIS的メソッドで改質、もう一方は単なる水を使って改質の対照実験を行う
実験途中の写真。左がジョイスラッジ、右は単に水を加えてスラッジ(水)に戻したもの。もしも、残コナからジョイスラッジが製造できたらすごく楽ってのは、サイロに残コナ入れておいて、バッチャープラントでジョイスラッジを製造してそのまま生コンに適用できちゃうから
よくみると違う? 本日混和材料としての適用実施
こちら、単純に水を加えた残コナ
で、こっちはジョイスラッジ。明らかに材料分離が生じていないことが目視で確認されました。さて、明らかに異なる残コナ由来のジョイスラッジは果たして生コンに配合した場合に強度やスランプに変化が見られるのか。本日適用実施で1日7日強度で比較が行われます
JOISな交流では日夜各地で様々なコンクリートの可能性が探究されています
集まれ! JOISな交流は随時開催
単なる水で解いた残コナに対してジョイスラッジにはダイラタンシーが確認された。なんか、生きてるみたいですごい気持ち悪かったです
JOIS by CD協会
ほんっと、やめられないっ。やりたいことをやる。自分で責任を取る。たったそれだけをひたすら続けてまいりますっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。