2025/05/30
【シリカホワイト】火山大国NIPPONには良質な天然ポゾランが潤沢にあるではないか

脱炭素、セメント低減といったらSCMsがゼッタイ必須! フライアッシュも高炉スラグ微粉末もいずれも火力発電所や製鉄所の趨勢に左右されるに対して天然ポゾランたる火山ガラス微粉末なら火山大国NIPPONには豊富にありますね
良質な天然ポゾラン【シリカホワイト】のご紹介
本日は田中さんからご提供いただいた火山ガラス微粉末シリカホワイトのご紹介でっす
天然ポゾラン「シリカホワイト」
普段から小山会で9割型レクレーションで交流させてもらっていたクラウドナインの田中さんにてお手配いただいたシリカホワイトはいわば火山ガラス微粉末(VGP)であり良質な天然ポゾランであることに気づいたのはほんのここ数日のこと。(鹿児島の事例はこちら:シラス一筋36年! 火山ガラス微粉末のJIS化で話題の袖山さん(鹿児島県工業技術センター)訪問 ) JOIS by CD協会で積極的に取り組んでいる残コン由来のカルシウムイオン(粒状化再生骨材やジョイスラッジ)との相性が抜群であることからも、今後JOISの規格外コンクリートラインナップ(再強コン、2x3コン、オワコン、オコシコン、イワモル・CLSM..etc)での試験実装が積極的に始まる
シリカホワイトとは?
こちらの白い粉(火山ガラス微粉末)はアルカリを供給することでフライアッシュ同様にポゾラン反応によりコンクリートの硬化が促進される。潜在水硬性を有する高炉スラグ微粉末ほかとまとめてSCMs(Supplimentary Cementious Materials)と呼ばれることもある。セメントを使わないということで脱炭素性、また日本は火山大国であることからも埋蔵量は潤沢にあり、今後規格外コンクリートなど先進をいくコンクリートへの適用が進む見込み。ちなみにJIS規格でも規定されている
ポゾラン反応って何?
ポゾラン反応とは、コンクリートの中で、ガラス質のポゾラン材料(例えばフライアッシュやシリカフューム)が、セメントの水和によって生成される水酸化カルシウムと反応し、新たな不溶性のカルシウムシリケート水和物(C-S-H)を生成する現象を指します. この反応により、コンクリートの組織が緻密化し、強度や耐久性が向上します.(AI)
規格外コンへの適用始まる
JOIS by CD協会 では規格外コンクリートの市場を拡大することにより残コンをはじめとする産業副産物の適用領域を広げる活動を推進しています
再強コンクリート
2x3コン
オワコン
イワモル・CLSM
規格外コンクリートはコンクリートの実務家の皆さんが連携することで市場創造が広がります
規格外コンクリートなら JOIS by CD協会
コンクリートディレクター協会(代表理事:船尾サンコン)が運営するJOIS(Japan Out-Industrial Standard)では規格外コンクリートの市場を拡大することでコンクリート実務家(コンクリートディレクター)の地位向上や残コンをはじめとした産業副産物の適用領域の拡充を推進しています
「コンクリートはもっと身近に」
実はポゾラン反応はローマンコンクリートのメカニズムなんだよねっ。こういうことも伝えていかなくちゃっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。