2025/07/21
いろんな社会課題を解決する残コンと規格外コンクリート(週刊生コン 2025/07/21)

毎週月曜日三本目のブログはお馴染み週刊生コンで前週を総括しています。生コンポータルが取り組んできた規格外コンクリートや残コン(副産物)はいろんな社会課題の解決に貢献しています。今週もよろしく
いろんな社会課題を解決する残コンと規格外コンクリート
先週1週間も規格外コンクリートや残コンの話題で盛りだくさんでした
オワコンは規格外コンクリート舗装
舗装コンクリート全般がそうであるようにオワコンもJIS規格では規定されていないコンクリート舗装です
関連記事:生コン車で一度に大量に運び込んでドバッと荷下ろしをするから広い敷地でもあっという間に施工が終わる
地面の下の危険な空洞は規格外コンクリート CLSM
八潮市の事故で話題になっている地中空洞を未然に充填してリスクを対策するのも規格外コンクリートの仕事です。なお、残コンも原材料としてふんだんに用いられています
関連記事:地中にぽっかり空いた穴は見えないから怖くない? 早めの処置で大事故を防ごう CLSM
賑わい創出にも「残コン」役に立ってます
いよいよ本格的に始動しているこちらのプロジェクトの核をなすのは副産物残コンの活用です
関連記事:サイクルスポーツセンターほかに地域副産物【残コン】を資源として還元させたフェイズフリーな防災/スポーツ/イベント施設建設
オコシコンも規格外コンクリート
排水、ヒートアイランド減少の抑制など環境問題にも規格外コンクリート「オコシコン」は広がっています
関連記事:大型ショッピングモールの目立つ場所にも採用が進んでいる雨の日でも快適な歩行と室内に水を引っ張らないコンクリート
スポーツと防災の両立
普段はスポーツ施設として国内外からゲストをお招きし賑わいや健康を創出しつつも災害時にはアンパンマンの顔のように復旧資材として活用されるこちらの施設も全部残コン
関連記事: パデルのプレーを上から見下ろす観覧席造成のために横面に(残コン)ブロックを積み、中に(残コン)砕石状骨材を投入する予定
社会課題の解決にも貢献しうる残コンや規格外コンクリートはJOISの交流で研究・開発・実装が推進されています
社会課題の解決も JOIS by CD協会
コンクリートディレクター協会(CD協)の推進するJOIS(Japan Out-Industrial Standard)は副産物残コンの高度利用や規格外コンクリートの市場拡大に取り組んでいます
「コンクリートをもっと身近に」
この毎日三本ブログも今10年目で来年2月末で丸10か年を数えます。こうなってくると、なんというか、呼吸というか脈拍というかそんな感じになってくるんですっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。