長岡生コンクリート

2025/07/22

回収骨材と炭酸化させたスラッジケーキ(回収セメント)だけで作れば強度や耐久性は別としてカーボンネガティブコンクリートだよね

回収骨材と炭酸化させたスラッジケーキ(回収セメント)だけで作れば強度や耐久性は別としてカーボンネガティブコンクリートだよね

物事は一旦振り切って限界を自分の目で見てから仮説を組み立て始めなければならないってのはオワコンの宮本さんの常なる発想。今あるものをぶっ壊したくなる衝動は幾つになっても満たされることなく勃発します



生コンクリートを一旦分解して部品に加工を施してからまた生コンに戻す

 残コン女の子

コンにちは、残コンさんでっす
本日はオワコンの宮本さんがまずはやってみようと思っている生コンクリート(のようなもの?)の製造のお話ですー。。

回収骨材

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回収骨材って何?(AI)

回収骨材とは、コンクリート製造時に発生する残コンや戻りコンを洗浄・分別して再利用する骨材のことです。見た目や強度は通常の骨材とほとんど変わらず、環境負荷低減やコスト削減に貢献します

オワコンの宮本さんチェック

つまり、わざわざ作ってないし運搬もしていないから工場生産の際に原材料として用いたならばCO2発生はゼロ。また、粒状化再生骨材だってほぼニアイコールだよね

生コンスラッジ

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生コンスラッジって何?(AI)

生コンスラッジとは、生コンクリート工場や現場で発生する、生コンクリートを運搬・製造する際に生じる汚泥のことです。具体的には、ミキサー車やプラントの洗浄時に出る排水に含まれる固形分のことです。強アルカリ性を示し、産業廃棄物として適切に処理する必要があります。

オワコンの宮本さんチェック

前出の回収骨材を取り出した後の汚泥の中にはセメント(だったもの)や回収しきれなかった骨材の滓(微粉末)が残っていてそれをフィルタープレスと呼ばれる圧搾器(酒粕製造の要領)で減容化したものがスラッジケーキ。仮にこのスラッジケーキを生コン原材料として利用するのであれば同じくCO2排出量はゼロ

生コンスラッジの炭酸化

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生コンスラッジの炭酸化メカニズム(AI)

生コンスラッジの炭酸化とは、生コンクリート工場から排出されるスラッジ(汚泥)に、二酸化炭素(CO2)を吸収・固定化させることで、セメント成分を炭酸カルシウムに変質させる現象です。これにより、スラッジの安定化やCO2排出量削減に繋がります。

オワコンの宮本さんチェック

炭酸水の要領でスラッジ水を二酸化炭素でぶくぶくしてあげればスラッジ水は炭酸化することがわかっている。つまり、スラッジの中に飽和状態で含まれている水酸化カルシウムに二酸化炭素を吸収固定(Ca(OH)+CO2→CaCO3)させるとカーボンネガティブ。t当たり150kg以上は固定させることができるとする論文もある

ジョイスラッジ

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炭酸化したスラッジ水をフィルタープレス(前出)で絞って得られたスラッジケーキを JOIS by CD協会 が推進するメソッドで加工を施す。

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流動体物質が得られる。こいつに回収骨材をブレンドする全ては元々生コンに含まれていたものが性質を変えてまた一つに統合されただけ。

おうっ、残コン姐だっ
確かに、全ての原材料は元々生コンを構成する部品だったものだから、いったん分解させて加工してまた元に戻せば生コンに戻るってわけだなっ

 残コン姐さん

原材料の性質は変化してるけど生コンに戻る

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こちらは以前炭酸化工程を省略して製造した生コン(のようなもの)は実際強度はほとんど発現しなかった。つまり、炭酸化させたらほぼ間違いなく強度発現はなかろうとは誰もが容易に想像がつくところ。でも、まあ、やってみますけれども。ありませんか、固まらなくてもいい生コンのニーズ。例えば、南極みたいにいつだって0℃を下回るから強度発現しなくてもカチコチに固まってくれる場所とか。まあ、そんな場所なら、水だっていいか。。あるいは、「重いだけでいい。フレコンとかに入れて重石として使いたい。海に沈めておきたい」的な分野であればCCUS的な貢献に資するような気がするけれども
と、まあ、ここからは真面目な話で、あとは結合材と混和剤の役割を模索するってのが道になりそうだ。100%炭酸化させたジョイスラッジ(回収セメント)の使用量を極限まで減じてその代替としてSCMsを採用し、さらにはアルカリ供給を役割とする混和剤(Mapecubeシリーズとか)を配合してみる、とか

JOIS(Japan Out-Industrial Standard)

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規格外コンクリートの研究・開発・実装は従来の規制や規格に束縛されることのない自由なフィールドです。コンクリートディレクター協会(代表理事:船尾サンコン)では残コンソリューションや規格外コンクリートの市場を拡充することでコンクリート産業の新たな貢献を創造しています

コンにちは! オワコンの宮本さんですっ。面白いねっ、こういう頭の体操っ。でも、まあ、粉体よりも実装を考えた場合液体の方が既往の設備を応用できるし筋がいいかもね
「コンクリートをもっと身近に」
現場で生まれた価値をNDA案件以外は全部オープンに「伝える」ことで貢献を知ってもらおうっ
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ??。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん

作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士