長岡生コンクリート

2025/06/20

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田んぼに送る用水管が崩れ土砂が石積みの下を抜けて川に流れてしまった。巨大な空洞が発生したことで石積み崩壊のリスクをCLSMで解消

田んぼに送る用水管が崩れ土砂が石積みの下を抜けて川に流れてしまった。巨大な空洞が発生したことで石積み崩壊のリスクをCLSMで解消

埼玉県八潮市で社会問題化している地中空洞。 何も、どこかの地域の特別な現象ではない。現代社会を生きるすべての人たちにとって無関心ではいられない空洞と周辺構造物(舗装や石積み)の崩壊リスクはCLSM(Controlled Low-Strength Material)が解消します



目に見えない空洞は誰にとっても実は身近なリスクです

イワモル

おっほんっ、イワモルくんですぞっ
本日は石積みの背面に突然ぽっかり開いてしまった空洞をCLSMで埋め戻すの巻ですぞっ

CLSM(残渣式流動化処理土) 品質管理

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一軸圧縮用供試体は所定の強度(周辺地盤の支持力など)を保全しているかの確認

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ブリーディング試験は材料分離抵抗性の確認

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フロー試験で適切な流動性を有しているかを確認。硬いと充填しないからね(共有:せとりょうが)

土砂が石積みの下を抜けて川に流れてしまった?!

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こちら、CLSによる充填状況。元々石積みの背面にはきちんと盛り土されていたそうだが用水管が破損した影響で流水が発生し空洞が発生し危険な状態(石積みの崩壊)になっていた。こうした現象は埼玉県八潮市での地下空洞陥没の事例で社会問題として認識されたが各地で同様のリスクは点在している

現場情報:山室組

つたない説明ではございますが、
山室組 秋山さんからヒアリングしたことを共有させていただきます。

田んぼに送る用水管が崩れ、
(原因は不明。枝か何かが詰まった?)
土砂が石積みの下を抜けて川に流れてしまった。

流動化処理土が流れ出ないようまずは石積みの下の隙間を土間コンで埋めた。
本日流動化処理土。
多少漏れたがすぐリペアしたので漏れは止まった。
今後この上に土嚢でのりをつくって完了の予定。

重機が入れられない場所なので現場で土嚢(トンパック)をセットし、流動化処理土を流し入れる計画。やったことがないのでうまくいくかわからない。漏れてしまうかもしれないね、と秋山さん。
土嚢+流動化処理土は7月に入ったらやるそうです。

ちなみに生コン車から現場まで60m

(共有:おおいしゆき)

ドロドロと流れ込んで硬化し周辺地盤と馴染む

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CLSMの特徴は流動性と周辺地盤の支持力など所用の強度に自在にコントロール可能であること。

コンにちは、まさ固さんです
こうして土木業者や生コン業者の皆さんの努力もあって市民生活は守られています

まさ固さん

CLSMもJOIS by CD協会まで

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CLSMも我が国では規格外コンクリートに数えられています。事業にチャレンジされたい方はJOIS(Japan Out-Industrial Standard)by CD協会まで

コンにちは! オワコンの宮本さんですっ。 八潮の事故で空洞の危険性は知られるところとなったけれど、CLSMの貢献はまだまだ伝えていかなくちゃっ
「コンクリートをもっと身近に」
そんなわけで、ガンガン情報発信頑張りまっすっ
オワッコーン‼︎

 宮本

 イワモルくん

空洞を放置なんぞ、オワッコーン‼︎ですぞっ
ぉわっこーン!

まさ固さん

作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士