2025/07/04
さっきまでJIS生コンだった【残コン】と生コンのようなもの【バッタコン】(回収・再生骨材+スラッジ)をブレンドしたらどうなる?

フェラーリさん:以前、強度が出なかったミックスと残コンを混ぜてみました。結果が出たらまた報告します↓
残コンと生コンのようなものをブレンドしました
本日はフェラーリさんからもたらされた生コンのようなものと残コンのブレンドの様子をご紹介ですー。。
実際の残コン
世界中生コン工場があるところなら必ず発生している「残コン」を現在マッチングアプリでニーズと繋げたり、さらなる高度利用として生コンスラッジや回収(再生)骨材とブレンドすることで再生する、といった試みが行われています
残コンの性能
スランプ16.5cmは規格内空気量2.8はちょっと(0.2%)外れちゃってる。ボイルシャルルの法則(?)からも空気量は夏には抜けやすいよね。けど、おそらく強度は絶対きちんと発現する、だって、さっきまで普通にJIS A 5308生コンだったんだもの。それに、空気が抜けた方が強度が大きいし
生コンのようなもの = スラッジ+回収(再生)骨材
生コンのようなもの(「バッタコン」と名付けようか悩んでます笑)は以前ブログでもご紹介した スラッジ100%、回収(再生)骨材100%だけで結合材を用いずに製造した生コンのこと。 結果、強度発言は限定的だった。 だからこそ、今回はさっきまでJIS生コンだった残コンとブレンドすることで強度発現を期待する試み 参考ブログ
残コンと生コンのようなものを足したら強度も足して2で割るくらいの発現すんじゃあねえのか? もっと出たら、イノベーションだぜっ
混ぜてみました 残コン+バッタコン
随分硬めに練り上がりましたね。まあ、とにかくサンプルピースも採取したことだし果報は寝て待てということでフェラーリさんからの強度結果報告を待ちましょう。これでそこそこの強度が出て少なくともブロックには使えるってことがわかったら、とりあえず理論上は残コン問題は完全解決ですね
「コンクリートをもっと身近に」
後は、災害備蓄や施設インフラとして活用すればコンクリート産業の全く新しい貢献が始まるねっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。