2025/06/06
【実験】市が発注する建設現場で発生した【残コン】をその場で【オワコン】に加工して官地(里道や残地)の防草・排水に還元する

玉名市役所の伝説職員・木下さんから電話で尋ねられたことには「市が発注している建設現場で発生した残コンをその場でオワコンに加工して官地の防草・排水に還元できるかな?」へのアンサー実験の模様をお伝えします
残コンはれっきとした生コンだから オワコン®︎ にして官地の防草・排水できる
本日は熊本県玉名市の木下さんからのリクエストで、実際に現場で発生した残コンをそのままオワコン(粒状化)させて、市が管理する敷地(里道や残地)の雑草対策に締め固めなどの作業をせずとも適用できるのか、という問いに対して行われた実験の模様をご紹介しますー。。
残コン
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通常、残コンは生コン工場に戻ってくるとブロック型枠に投入されたり、残コンstで骨材や混和材に加工されたりしています。コンクリート総生産量の3〜5%発生する副産物として知られており、その処分コストは生コン工場の悩みの種となっています
「オワコンの素」(re-con zero)投入してオワコン
蓋を開けたボトルをそのまま残コンの上に放り投げてそのまま回転させれば内容成分はこぼれ出し粒状化が始まる。つまり、残コンがオワコンになる
植栽周りの雑草対策にただ敷き広げるだけ
さっきの残コン、オワコンになりました
ただ、敷き広げるだけ、って言ってもオワコンそのものがそこそこの重量があるのと硬化することで翌日はガチガチに固まってしまう。砂利や砕石を敷いただけとは違って散らかることはない。今後迎える雑草シーズンに経過観察が行われる
結果、できたぜっ。 これで地域で発生した残コンはそのまま地域のインフラ維持管理に還元できるぜっ
残コンマッチングアプリ開発中
なお、こうした取り組みを支援するために「生コンビニ」by JOIS では現在オンタイムで発生した残コンと行政や施設管理者、農林漁業従事者やDIYerなどニーズをマッチングするアプリを開発中。生コン工場にとっては残コン処理費用が削減され、利用者としては高額な生コンクリートを安価に手に入れることができるようになる
「コンクリートをもっと身近に」
こうした現実もきちんと伝えて知ってもらわないと喜びは広がらないからねっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。