2025/07/25
スラッジや回収骨材など【残コン】問題は完全に解決いたしました(月刊残コン Vol.96)

この1ヶ月で起きたことはもはや残コンは名実ともに問題から機会へと変貌を遂げたことを示している。これまでスラッジ処分コストに逼迫してきたコンクリート産業にとって改質スラッジは更なる成長の機会をもたらす(月刊残コン Vol.96)
残コンは名実ともに問題ではなく機会へと変貌を遂げました
月刊残コン Vol.96 では名実ともに問題から機会へと変貌を遂げた「残コン」の最新情報をお届けしまっす
回収骨材とセメントを再統合で粒状化
生コン工場にとって最も困っているのは「スラッジ」を改質スラッジ(ジョイスラッジ)にして回収骨材とブレンドすればそれは元々の生コンに再統合されたことになる。 その生コンを粒状化すればスラッジを捨てる必要がなくなる
関連記事: スラッジや回収骨材など【残コン】問題は完全解決いたしましたのでご報告です
スラッジ240kg/m3配合しても強度落ちない
さらにこちらは、そんなスラッジ(改質スラッジ・ジョイスラッジ)を生コン1m3セメント内割で240kg(含水量50%)置換しても強度に大きな低下が見られなかったことを示す実験結果。 たとえば、オコシコン、オワコン、CLSM(流動化処理土やイワモル)がその適用先の自然な候補となるだろう。残された課題は改質スラッジをどのように製造しプラントで軽量するか、だけ。
関連記事: スラッジ固形分をセメント内割で40%まで置換しても強度に大きい低下は見られませんでした。今度は高炉スラグ微粉末で試してみたいと思います
改質スラッジのフレッシュ性状への影響ゼロ
強度に影響がないのはわかったけどフレッシュ性状はってことで確認してますもちろん。全く影響ありませんでした改質スラッジ(ジョイスラッジ)
関連記事: 回収セメントとも言うべき液体混和材【ジョイスラッジ】の結合材置換率によるフレッシュ性状や強度に与える影響を探る
最悪捨ててもスラッジよりも安いよね?
そしてもちろん最後の最後の手段となるが、仮に処分場に有価で捨てたとしてもスラッジを捨てるよりはお金かからないですよね
関連記事:スラッジとして廃棄するのが高額になるならモルタルやコンクリートにして最悪捨てたとしてもそっちの方が良くないですか?
やっぱ捨てないで!規格外コンクリートが適用先
でも、やっぱり捨てちゃダメです笑。 CLSM(写真)など規格外コンクリートならそんな改質スラッジなど残コン由来のマテリアルをふんだんにご利用いただけます
関連記事: 新しい土工、盛土、埋め戻しは規格外コンクリートCLSM(Controlled Low-Strength Material)の役割
いまだにスラッジの処分コストに頭抱えてる奴がいたら救済してやるぜっ
CD協会が残コン問題解決します
なお、完全解決を果たした本技術の普及推進はコンクリートディレクター協会(代表理事:船尾サンコン)のコンテンツJOISにて全国・全世界に発信されます
関連記事:コンクリート実務家が相互に交流しより良い産業を創造する【コンクリートディレクター協会】の社員総会並びに理事会レポート
「コンクリートをもっと身近に」
JOIS by CD協会 は移り気で気まぐれなオワコンの宮本さんだけじゃなくって、船尾サンコンさんとかJIC森先生、白石建設武南社長や大分綜合建設の小拂智絵さん他素晴らしいみなさんとスクラム組んでるから安心してねっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。