2025/07/14
スラッジとして廃棄するのが高額になるならモルタルやコンクリートにして最悪捨てたとしてもそっちの方が良くないですか?

残コンと向き合って四半世紀。 問題の本質は残コンそのものではなくスラッジ。 およそ全ての生コン工場はこれに困っている。 お上が言うようにリサイクルとか働き方改革なんかに従順に働いてたらいつまで経っても報われないよ。ソリューションは自ら動いて作り上げるもの
スラッジでなくコンクリートとして捨てればいいじゃん
本日はどうせ捨てるなら安く捨てた方がいいのでは?と言う問いに対して回答してまいりますー。。
スラッジとして捨てないという選択
こちら、生コンスラッジ。 生コン工場のみならず砕石工場や特殊廃棄物処分場などで発生するこうしたスラッジは廃棄に膨大なコストがかかることが知られている。およそ生コン工場や砕石工場、特殊廃棄物処分場では大体これに悩まされている
まずはジョイスラッジ
これまでも紹介してきたジョイスラッジはそんなスラッジをドロドロの流動体(液体混和材に再度戻すメソッド。当然ながら、ジョイスラッジにはアルカリ分が含まれており、生コンスラッジであれば加工された未水和セメント粒子も存在する
回収骨材(副産物)をブレンドする
こちらも、生コン工場のみならず砕石工場や特殊廃棄物処分場で発生する副産物(回収骨材)こいつをそのままスラッジを加工して得られたジョイスラッジ(前述)にブレンドすればモルタルとかコンクリートができる
強度は期待できないけどコンクリかモルタルにはなる
こちらが回収骨材とジョイスラッジだけで作ったコンクリート。スラッジですてるんでなくこいつをこのままコンクリート塊として捨てれば10分の1くらいに安くなるよね処分費
捨てずにブロックとか砕石を作る
あるいは、コンクリートとかモルタルになるんならそのままブロックにして売ればいい。そうすれば処分費は収益機会に変換される
または、粒状化させて砕石としてまたは骨材として利用すればこちらも同様収益機会になる
これ、幼稚園児でもわかる理屈だなぁ?
残コンソリューションも JOIS by CD協会
コンクリートディレクター協会(代表理事:船尾サンコン)が推進するプログラムJOIS(Japan Out-Industrial Standard)では規格外コンクリートの市場創造を図ることにより残コンなど副産物の資源循環のソリューション研究・開発・実装が広がっています
「コンクリートをもっと身近に」
知ってもらうだけで喜んでもらえる人がいるのなら「伝える」ことも産業の使命ですっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。