2025/06/24
「これからは生コンスラッジを楽しもう」 ベース配合とジョイスラッジ置換との比較試験練り

時代は目まぐるしく変化している。 がんじがらめの規格に束縛されることなくCD協会のコンテンツJOIS(Japan Out-Industrial Standard)の交流では日夜新たなコンクリートの挑戦が繰り広げられている。 「これからは生コンスラッジを楽しもう」そんな思いが込められたジョイスラッジというイノベーション
これからはスラッジを楽しもう
本日は低炭素コンクリートをベース配合としたジョイスラッジ置換配合との比較試験練りの模様をご紹介しますー。。
ヌテコン(規格外コンクリート)
再強コンクリート や 2x3コン 同様に限界まで副産物由来の原材料を配合して作られる低炭素コンクリート「ヌテコン」は生コンポータルの規格外コンクリートブランドをベースとして試験練りしましたスランプ16.0cm
生コンスラッジを楽しめ「ジョイスラッジ」
生コン工場の厄介者生コンスラッジ。JOIS by CD協会ではこの生コンスラッジを高度に利用するプログラムを推進している
特殊加工を施した上で細骨材や練り水に置換する
細骨材と練り水をジョイスラッジで置換
ジョイスラッジに含まれている固形分と水分量を計算してベース配合の細骨材と練り水に置換して試験練りを行う
ジョイスラッジ投入。通常生コンクリートに生コンスラッジ(スラッジ水)を投入すると品質が低下することが知られている
これまで生コン工場の厄介者だった生コンスラッジをこれからは楽しめるってんだから朗報だぜっ
スラッジを楽しめ JOIS by CD協会
ベース16.0cmに対してジョイスラッジ置換では18.5cmに改善されました。こうした試験練りは毎日のようにJOIS by CD協会で交流する生コン工場などで展開されています
JOIS(Japan Out-Industrial Standard)
「コンクリートをもっと身近に」
一般にはスラッジのことなんてまだまだ知られていない社会課題だけれど「伝える」努力を怠っちゃダメですねっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。