2025/06/20
残コンアプリとステーションでアウトレット生コンを作ってニーズとマッチングあるいは防災備蓄を兼ねた施設インフラ

1. 残コンアプリがニーズと発生した残コンをマッチング
2. 成立しなかったとしても残コンstで通常の処理プロセス(静脈)に付される
3. 回収(再生)骨材とジョイスラッジをブレンドしてアウトレット生コンにする
4. アウトレット生コンの売り先を残コンアプリがマッチング
5. できなくてもコンクリートブロックとして災害備蓄(フェイズフリー)
残コンアプリが拓く残コン新市場
本日は残コンの通常の処理プロセスのご紹介と残コンアプリを利用することで開ける新しい市場についてのご紹介でっす
生コン工場の静脈工程
生コン工場の静脈プロセスをご紹介くださったのは北陸宇部コンクリート工業森田さん。今回はご当地高岡市職員いよながさんと同行でお伺いいたしました
MUCC系列の宇部生コンさんは北陸でも唯一のいわば旧宇部興産直系工場。建設に携わる方であれば動脈(生産)プロセスにはまだ馴染みがあるかもしれないが今回は静脈工程の話。いよながさんも「普段コンクリートは見ているし生産皇帝についての知識はあるけど今回は初めて見ることばっかりです」と興奮気味の様子
残コンを薄く広げて固めて捨てる
こちら、当日の残コンは薄く広げておき
翌日以降固まったら「コンクリートがら」として比較的安価に廃棄処分
残コンを洗う
工場に戻ってきた残コンや生コンの飛沫が付着した生コン車のドラム内部を洗浄すると汚泥が発生しトロンメルという設備を用いて骨材を回収する
残った泥水
こちら、泥水をフィルタープレスという酒粕を作るような機械で圧搾して減容化。生コン工場が最も苦しんでいるのはこちらの生コンスラッジ(スラッジケーキ)と呼ばれているこちらを廃棄する際の処分コストは年々増額の一途を辿っている
ここからは残コンアプリを駆使した新市場創造についての構想をぶちまけるぜっ。ありがたがって浴びやがれっ
ジョイスラッジと残コンと回収(再生)骨材マッチング
音声でオワコンの宮本さんも熱く語っているが搾りたての生コンスラッジはまだまだ全然新鮮なセメントの状態。また、JOISメソッドを駆使して搾ってしばらく経過した生コンスラッジだってジョイスラッジ(液体混和材)にリカバーできる。
ジョイスラッジとは
JOIS by CD協会 で研究・開発・実装を推進している生コンスラッジの改質メソッド
ジョイスラッジは生コンスラッジを写真のような高い流動性を帯びたスラリーに改質することが特徴
そのジョイスラッジ(液体混和材)にトロンメルで回収した骨材を投入して撹拌したらそれはアウトレット生コンに変身。また、残コンアプリ(残コンさんいらっしゃい)でニーズとマッチングすれば売り先(生コンを購入したい人)が確保され、仮にマッチングしなくともコンクリートブロック(つまり災害備蓄)としてストックされ有効利用される
仮にマッチングが成立しなかったとしてもコンクリートブロックとして普段は災害備蓄を兼ねた公共インフラとして利用される出口も考えられる
「コンクリートをもっと身近に」
これ、オワコンの宮本さん、結構気合入れて頑張るっす
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。