2020/11/12
【東京】「花びらを散らせたような透水性コンクリート舗装」都屋建材

「透水性コンクリート《ドライテック》出荷しました。今回は少しアクセント。」(都屋建材Instagramより)。巨匠隈研吾が手がける東洋大学赤羽キャンパスにも採用された廃レンガを花びらのように散らせた特別仕様の透水性コンクリートはもちろん一般の戸建て住宅外構舗装でも採用可能。GD賞金賞(経済産業大臣賞)受賞のドライテックは土間コンの標準となろうとしている。
製造:都屋建材、施工:詳細不明(https://www.instagram.com/p/CHKimWGhFqY/?igshid=zwxhs1c5y664)。
今回は少しアクセント
施工Before。
詳細はわかっていないがこちらの現場はパートナー都屋建材のInstagramにて共有されていた。
透水性コンクリート
ドライテック出荷しました。
今回は少しアクセント。
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#ドライテック
#ヒートアイランド
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#SDGs
#雨水
#湧水
#環境問題
#地球に蓋しない
(原文ママコピペ)。
見てわかるように、いわゆる一般の戸建て住宅外構舗装に採用されたドライテックは今回あの巨匠隈研吾にも採用された実績のある、廃レンガ使用。
敷設された材料をトンボやプラゴテなどで平坦に均したら転圧する前に廃レンガを「散った花びらのように」表面に散布する。
通常の工業製品と違って手作業で現場その場で散布される廃レンガ。
イレギュラーな配置となるが、その不規則性が巨匠隈研吾のお眼鏡に叶ったのだろう。
⚫︎参考記事:【東京】《隈研吾》「東洋大学赤羽キャンパスがいよいよ始まった」前田道路・岡庭建材工業
施工After。
GD賞金賞(経済産業大臣賞)を受賞し、巨匠隈研吾にも見出された透水性コンクリート《ドライテック》はお高く止まって公共事業やビッグプロジェクトだけに採用されている舗装ではない。
実に一般家庭の実に身近なシーンでも普通に採用されている。
どんな権威のある賞に輝いても、あるいはどんな巨匠に見出されたとしても、一般化しなければ価値はない。
唯一絶対の評価は市場と顧客。
僕たち日本中の生コン工場は電気、水道、生コンという自負を持って、どんな先端コンクリートテックだって、「当たり前に」現場に届けている。
こうした把握しきれない現場が増えてきた透水性コンクリート《ドライテック》
今回は偶然Instagramで見つけることができたけど、今や生コンポータルの職員ですが「え?こんなところで採用されてたんだ」という状況になっている。
つまり、いよいよ本格的に一般化してきているという証拠なのだろう。
購入を希望される方はこちらのリストで最寄りの施工店をチェックすることができる。
以前と違って、もはや生コンポータルに直接ご連絡いただくケースが減ってきた。
自然とこちらのリストが有効活用され、施主の最寄りの施工店に直接連絡が入り、そこでやりとりがされ施工に至るケースが多い。
もちろん、まだ生コン工場や施工者が充実していない地域もあるため、まだまだ生コンポータルの出番もあるが、それでも以前よりはずいぶん少なくなってきた。
つまり、いよいよ本格的に一般化されてきたのだ。
つまり、透水性コンクリート《ドライテック》は土間コンクリートの標準という位置付けを獲得しつつあるということだ。
嬉しい反面、改めて思うことがある。
この状況に驕ることなく、さらにブラッシュアップしていく使命がある。
それは、製品の性能だけではなく、流通構造を刷新していき、さらに良質な施工・製造を市場と顧客に届けるための流通だ。
現場、現実、現物の情報共有に努め、さらなる改善、あるいはイノベーションを狙いたい。
大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリート。
全国のあらゆる地域でそんなコンクリートが普及されれば、必ず環境は変わる。
日本中の生コン工場の使命とも言える。
宮本充也