2025/06/07
ユーザーはさっきまでちゃんとした生コンを圧倒的な安さで手に入れることができ生コン工場は廃棄処分コストを免れることができる【残コンマッチングアプリ】

システム開発会社qnote(阿佐ヶ谷)が運営する crotchet / school と JOIS by CD協会 のコラボはエリア内で発生する残コンと建設ニーズをオンタイムにマッチングするアプリケーション開発
残コンマッチングアプリ開発ドキュメンタリー
現在 qnote と jois by CD協会 のコラボで開発が進んでいる残コンマッチングアプリの開発ドキュメンタリーをお届けしまっす
港湾工事で「残コン」発生
こちら、沼津市の土佐谷組さんの建設現場に納めさせていただいていた生コンクリートが「残コン」となりました。
マッチングアプリ開発中 qnote
こちら、システム開発会社qnoteと生コンポータルのチャットグループでは残コンマッチングアプリ開発に向けた実地のやり取りが展開されている。オンタイムで残コン発生状況が共有されそのままニーズとマッチングが行われる。これをJOIS by CD協会やqnoteらではマッチングアプリ「残コンさんいらっしゃい」に統合しようとしています。
想定されるユーザー
①建設業者(法人/個人)
②行政/法人(施設管理)
③農林漁業従事者
④DIYer
⑤その他
実際に、ICCの生コンユーザーの中には午後3時過ぎくらいに「残コンくれ」と工場を訪ねる向きもあるため、①建設業者には確実に存在するニーズであり、ついで現在熊本県玉名市や富山県高岡市、静岡県伊豆の国市でも推進されている②行政が管理するインフラへの還元、ほかマーケティングを「生コンビニ」を通して開発予定
マッチング成立
沼津の海岸で発生した残コンは1時間後crotchet / school のカーボンニュートラルスポーツパーク(CNSP)建設用コンクリートとして役立てられた。
想定ルール
マッチング
入力・送信した残コンデータに対してバイヤーから「買い」が入った場合にスマホに通知される(逆に、近隣地域に利用可能な残コン情報が発生した場合ユーザースマホ画面に通知される)
複数の買い注文が入った場合の優先順→早い者勝ち
残コンマッチングアプリ仕様
0.5m3でも全部余ってても、1ロットカウントして「残コンの残コンは禁止」つまり、買い注文はその残コンをx分以内に荷下ろし(30分以内が妥当か)を原則とするなど変数を減らしたい
価格
仮)10,000円/ロット(0.5m3でも2m3でも一律。つまり、ある程度のボリュームが余れば余るほどユーザーにとっても生コンサイドにとってもメリットが大きくなる)
交渉などが生じると変数が増えるので金額固定
取引確定と配送
マッチング後のキャンセル不可
バイヤーとのチャット・通話→GOタクシー的な感じをイメージ
※現在の僕のイメージとしてはパイロット地区を2〜3地域に限定してテスト運用。対象はなるべくバイヤーの属性はなるべく施工業者から初めてダメを潰していきたい。そもそもこのニーズは実際に施工業者に存在することは確認されている。ご当地の生コン工場を起点にご当地の施工業者+WEBでの告知でモニターバイヤーを増やしていきたい
至近の研究でstorableな残コンも開発されました。
つまり、生コン工場で残コンを形を変えて貯蔵しておき、ニーズ発生に対してシッピング可能です。
本アプリは残コンマッチングをメインプロダクトとして、その先にDIYerや施設管理者、行政、農林水産業の方々が喜びそうな「生コン工場から供給可能な資材」の販売に応用展開していきたい
削減したCO2量も見える化したい。ポイントみたいに貯まるような感じで
「残コン」でユーザーも生コン屋さんもハッピー
名前は「残コン」になってもほんのさっきまで港湾構造物建設のために用いられていたフレッシュな生コンだから全く問題なく用いることができます
アプリユーザーは①建設業者 を想定しているようにある程度生コンの扱いに経験のある方が前提となる。当然ながら、残コンを運んできた方はドライバー職員であるためお手伝いはしません。また、あまり長く生コン車を拘束されると逆に不経済をもたらしてしまうため、荷下ろし(原則全て使ってもらう)は30分以内程度とするなど、今後パイロット運用を通して細かいルールを作っていく見通し
生コン工場は廃棄処分コストを免れる一方、ユーザーもさっきまでちゃんとした製品だったフレッシュなコンクリを圧倒的な安さで入手できるからWINWINだぜっ
残コンマッチング by 「生コンビニ」
生コンビニ「コンクリートをもっと身近に」
単価 | 送料 | 最低 注文数量 |
|
---|---|---|---|
残コン | 10,000円 /ロット |
込 | - |
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
各種CNコン |
生コン単価 | 込 | 0.5m3 |
ナゲコン(着色) | 10,000円~ /m3/袋 |
別 | 1m3/袋 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |

・「貴社条件」(既往の支払い条件)でご購入いただけます。
・「工場指名」既往の取引先(工場や建材店)からの仕入れも可能です。
・「現場立会」(経験豊富な施工者を派遣)は初めての施工に限り無料です。
・「直営施工」(出張納品)を施工研修としてご利用いただけます。
・ご希望される方には「庭コン」から無料送客を行なっています。
「コンクリートをもっと身近に」
知ってもらうだけで生まれる笑顔があるはずだよねっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。