2021/04/12
《生コンマッチング》「生コンソリューションが見つかる!」《生コンビニ》「生コンをもっと身近に」(週刊生コン 2021/04/12)
建設・生コン産業の流動性を高める。縦割り・階層で抑圧されない辺境・末端がシームレスにつながり交流し価値を創造しうる産業構造(産業の再定義)の実践としての「生コンマッチング」そして「生コンビニ」とは。(週刊生コン 2021/04/12)
《生コンマッチング》《生コンビニ》
⚫︎先週の記事1: 生コンオンライン《無料》「新鮮リアルな最先端にオンラインで繋がろう」(月刊透水性コンクリートVol.45)
⚫︎先週の記事2: 《ツケで買える》「取引したことないけどどうやって買えるの?決済ってどうなんの?」各種決済方法
⚫︎先週の記事3: 《生コンビニ》「生コン屋さんに行けば1度になんでも手に入る。自社の置き場のように使える」生コン製造業支援パッケージ
⚫︎先週の記事4: 「郷土を愛する生コン屋さんのふるさと自慢《なまらん》募集のお知らせ」生コンビニ #2
⚫︎先週の記事5: 「郷土を愛する生コン屋さんのふるさと自慢《なまらん》募集のお知らせ」生コンビニ #1
全国各地でそれぞれに操業する製造者・施工者を蜘蛛の巣状に結びつける
これまでの産業構造ではあり得なかった出来事がインターネットと企業関連携を通して生まれている。
北九州の施工者と伊豆の国市(静岡県)の製造者がつながる。
⚫︎参考記事: 「All roundファミリー御一行様生コンポータルにご来場いただきました」
きっかけはインターネットで地域や枠組みという鎖を打破したこと。
ソリューション(ドライテック)を通じて協業したこと。
生コンという具体的なプロダクトだけでなら北九州と伊豆の国市がつながる必要性はない。
施工と製造を抽象的なソリューションを通じたパートナーとして定義づけるなら、全く異なる地域の製造と施工がつながる必然性が生まれる。
生コンポータルとそのキラーコンテンツドライテックがインターネットと企業間連携を通じて経験したイノベーションだ。
従来の縦割り・産業構造における枠組みや地域では到底考えられなかった新しい関係性が生まれる。
それをさらに、北海道と沖縄、徳島と茨城、青森と島根、つまり無数に点と点が結びつく蜘蛛の巣状のつながり(製造と施工が協業するネットワーク、アライアンス)に発展させていく。
それが、生コンマッチングと生コンビニ。
第2第3のドライテック(ソリューションが)がつなげるさらなる製造・施工の点
ポーラスコンクリート「ドライテック」が拓いたイノベーションはプロダクトではない。
ポーラスコンクリート舗装は何も珍しいものではない。
我が国の草分けパーミアコン(佐藤渡辺)は35年以上前に開発されているし、それ以降実に多くの大小様々なポーラスコンクリート舗装はいろんな企業主体からリリースされている。
そんなプロダクト群にあって、ドライテックが他と唯一異なる点。
生コン(工場)であることにフォーカスしている点だ。
他のポーラスコンクリートは主に道路会社、他には多種雑多な業態によりそれぞれ独自のブランドで、特定の組織体(メーカー)から発売されている。
一方、ドライテックそれら発売のされ方とは一線を画している。
「全国各地の生コン製造者がメーカー」
中央集権的ではない自律分散型の発売方法がドライテック唯一無二のあり方となっている。
とある地域のとある施工店はまるで聞いたことも見たこともないどこかの大手企業(の支店あるいは代理店)から材(あるいは材工共)を購入するのではない。
普段取引のある、知っている、生コン工場(あるいは建材店経由)でプロダクトを購入する。
静岡県伊豆の国市という生コン屋さんで製造され出荷されていたプロダクトは全く見知らぬ土地の生コン製造者と施工者を繋げたことを意味する。
そして、ソリューションとしての第2第3のドライテックがさらに生み出されればこの新たに生み出された市場構造はさらに活気付くはずだ。
生コンマッチング「生コンソリューションが見つかる!」
コンテンツ「生コンマッチング」では生コン製造とサプライヤー(ソリューション開発企業)、あるいは生コン製造者同士を結びつけることで、それぞれの地域の生コン製造者が「生コンソリューションを見つける」場を提供する。
例えば、残土受け入れというサービスを生コン工場としてどのように事業化するかというノウハウ。
残コンを由来とした各種ブロックの統一ブランドの仲間探しもできるかもしれない。
ドライテックのような、新しい市場を開くことのできるプロダクトを持っている生コン製造者が見つかるかもしれない。
とにかく、地域の異なる生コン製造者のプロダクトやテックを見つけてそれを自社のエリアで独自に展開すればいい。
製造方法はサプライヤーや仲間の生コン製造者から教わることができるはずだ。
そして、最後に残るのは「作ったそれをどうやって販売するか」出口論となる。
生コンビニ「生コンをもっと身近に」は製造と施工のマッチングプレイス
ドライテックもそうだが、施主から依頼された施工者は「どこで買ったらいいの?」となる。
⚫︎参考記事: 《ツケで買える》「取引したことないけどどうやって買えるの?決済ってどうなんの?」各種決済方法
生コンビニでは「実は普段取引している生コン工場で買えた」みたいなことがわかるような情報発信を行なっている。
あるいは、「普段取引している生コン製造者でも買える」ように斡旋もしている。
その経験を、すべてのプロダクト、テックに押し広げる。
「どこに行けば残土処分を対応してくれる生コン製造者に出会えるか」
「やすい生コン(再生生コン)を出荷している工場はどこにあるのか」
「決済はどのような手段が考えられるのか」
「生コン屋さんでは生コン以外にどんなプロダクトやサービスが仕入れられるのか」
それらをネット上に一覧しておく。
「生コンをもっと身近に」
生コン工場に行けばワンストップであれもこれも全部手に入る。
どうせ仕入れなければならない生コンに、あれもこれもついてくる。
⚫︎参考記事: 《生コンビニ》「生コン屋さんに行けば1度になんでも手に入る。自社の置き場のように使える」生コン製造業支援パッケージ
「お庭づくりは0円マッチング」庭コンは施主(一般)と施工をつなげることでドライテック(ソリューション)のニーズの受け皿とすることができた。
そして、「生コンをもっと身近に」生コンビニでは施工と製造をつなげることで実際に現場にプロダクトを届けた。
さらに、「生コンソリューションが見つかる!」生コン製造同士あるいは生コン製造とサプライヤーをつなげることで、第2第3のドライテック発掘を期待する。
それらプロダクトやサービスは生コンビニでさらに多くの施工と製造をつなげていくはずだ。
《生コンマッチング》「生コンソリューションが見つかる!」《生コンビニ》「生コンをもっと身近に」。
これまで縦割り・階層で互いに分断されてきた施主・施工・製造が直接有機的に結びつき始める。
産業の流動性が増していく。
そのことで建設・生コン産業はより栄光ある場所に変化していくはずだ。
宮本充也