長岡生コンクリート

2025/09/09

生コン工場で生コンが製造され残コンが発生し加工されザンコン™︎になるまでを追いかける #2

生コン工場で生コンが製造され残コンが発生し加工されザンコン™︎になるまでを追いかける #2

プロダクト生コンが現場で余れば廃棄物残コンと見做されてしまうのだけれどそれをさらに加工を加えることでプロダクトザンコン™︎として販売する取り組みを山本行政書士事務所のご指導を仰ぎ処理業として許可申請への挑戦が始まっている



生コン工場で生コンが製造され ザンコン™︎ ができるまで #2

 残コン女の子

コンにちは、残コンさんでっす
シリーズその2では廃棄物となりがちな残コンがザンコン™︎の原材料に役立てられている様子のご紹介ですー。。

残コンはまずブロックにされる

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#1 でも紹介したように コテコテの残コン処理方法としてはブロックとしての活用方法がまず挙げられます。建設のみならず農林漁業や防災などさまざまな用途にご利用いただいています。こちらはもうお分かりの通りそのままプロダクト

残コンstと汚水処理周り

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残コンstの主な役割は脱水(曝気)のために鋼管フィルターやブロックの隙間などを用いて汚水(洗浄水/残水)からなるべく水分を除去する

スラッジ水

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その水分にも微量に残る残渣が含まれているこちらはスラッジ水と呼ばれる。生コンポータルでは用いていないが一般にはこうしたスラッジ水はトロンメルやフィルタープレスなどの設備を経由して生コンスラッジとして減容化する

生コンスラッジ

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こちらがフィルタープレスでスラッジ水を圧搾・減容化して得られる生コンスラッジ。通常生コンスラッジは特別管理廃棄物(pH12.5)として取り扱われていて生コン工場にとってのコスト要因となっています

上澄み水

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残渣を全て取り除かれたこちら上澄み水は生コン製造用練り水として一般的に利用されている

残渣は再生原材料(CCU/骨材)に加工

残コンstで得られ粒状化加工されると各種再生原材料の原石が得られます。なお、原石に含まれている水酸化カルシウムが二酸化炭素と反応し炭酸カルシウムに変化することから(Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3)CCU原材料として現在注目されています
※CCU(Carbon Capture Utilization)

原石

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粗骨材

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細骨材

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生コンスラッジ加工工程

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こちら撹拌機でピットに貯蔵された生コンスラッジを常に撹拌しておきます

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MAPEIの化学混和剤Mapecube Sludge RECOVERをごく少量(固形分量に対して0.3%程度)使用

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固形分だったスラッジがとろっとろの流動体に変化

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それを計量プラントにサンドポンプで揚重してからそのまま生コンクリートの混和材(プロダクト)として販売されます

おうっ、残コン姐さんだっ
こうした設備で生コンスラッジの中間処理業が許可されたら世界の資源循環や脱炭素にとって大きなニュースだぜっ

 残コン姐さん

他打ち合わせノート

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・書類(平面図)関係は池上さんから山本行政書士事務所にメール共有
https://www.jwnet.or.jp/workshop/assets/files/2025_shinki_schedule.pdf
・スラッジの貯留施設生コン車、スラッジの組成、本日の振り返りをblgにて、スラッジストック施設→天端から50cm下がり2割勾配
・商流→株式会社 長岡生コンクリートで許可を申請して、処理後の改質スラッジを生コン工場(ICC)に原材料として販売する(先現金など要件をきちんと整える)→長岡生コンの関係性を示す資料、定款変更、特別管理(とっかん)→実際の生コンスラッジがトッカン扱いで取り扱われているかは調査必須
・入り口(廃棄物)と出口(製品)の明文化が重要。客観的には「製品」と主張したいところだが法的には「廃棄物」→水が滲み出て出ないようなピット(H30cm)→生コン車で代替可能かも(車輪止めは必要)、販売は先現金、法人関係性の見える化

コンにちは! オワコンの宮本さんですっ。いよいよ始まりますっ。都内や関東で生コンスラッジの高額処理に苦しんでいる方にこれからご案内を始めるよっ
「コンクリートをもっと身近に」
こうした取り組みも伝えることで知られない限りお役に立てないよねっ
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ??。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん

作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士