2025/09/13
実はポスターセッションの方が内容が濃かったりする! 土木学会大会 in 熊本

気づいちゃいました。ポスターセッションの方がお得です。発表者をある意味独り占めできるし、技術者とのリアルな交流はそのまま自分自身の糧になる。2日目はほぼほぼポスターセッションに身をやつしました
土木学会大会2025 in 熊本 #3
引き続き土木学会の模様をお伝えしますー。。
贅沢!取違剛さんを独り占め!(鹿島)
オワコンの宮本さん的には多分初体験のポスターセッションとやらは何気にかなり勉強になります。というのも、教室での発表だと疑問に思ったこととか、聞き逃したこととか気楽に質問できないじゃないですか。所属名乗って、ありがとうございます、とか前置き必要でめんどいし。で、ポスターセッションですとあの取違剛さん(鹿島)のような有名人にかぶりつきでしつこくあれこれ質問できるってことがわかった。これはこれで素晴らしい。80分立ちっぱなしだったそうでお疲れ様でした
脱炭素本当の貢献について(大成建設)
こちら、いわゆるブームの脱炭素絡みの発表ではあるものの、「無理やりCO2固定する」とか「制度が変われば評価も変わる」的な加熱ぎみのムーブメントとは一線を画した考察。CCUSを長期にわたって分析することで人の世の都合で変転しない普遍的な脱炭素の貢献(社会的便益)を明らかにしています。ちょっと専門的すぎて難しかったですが、本物だなって思った
コンクリート製浮体の水密性検査手法の提案(大林組)
このところ、HPC沖縄との協業などもあって興味をそそられる分野、洋上風力などに適用されるコンクリートに関する発表でした。
軽質炭酸カルシウムを用いたCLSM重ね梁の解析(東洋大学)
出ました!CLSM(Controlled Low-Strength Material)を適用した梁構造の研究。こちら、発表者の方がトイレに行ったのかいらっしゃらなかったので連名に連なっている取違さんのところまで駆け寄って説明を伺ったところでは、鉄筋コンクリートのような部材だったとしても隅々まで高強度が求められるわけでもなく例えば18N/mm2未満の10〜15N/mm2の低強度域に管理されたCLSMだとしてもレイヤーの1として適用することができるし、そうなればCCU材料のような適用領域を確保することができるから脱炭素技術としても有益だよね、という実に示唆に富む研究でした
地層処分施設坑道埋戻し材の配合設計と材料分離に関する考察(大林組)
こちらも多分にCLSMに寄った研究だったので目に止まりました。ベントナイトでなければならない理由としては地盤に亀裂が生じたような時にもこちらの材料であれば膨張して埋めてくれるのだとか。ご専門は地盤工学でいらっしゃるようなので今後はコンクリート工学との連携をすることで工法としてのみならず、材料としての進化の可能性を感じる発表でした
#4では午後の部のご紹介となります
お昼はやっぱりウエスト!
このところ熊本に行くとランチはここに行くようにしています。資さんうどんと共に九州うどんを代表するお店と伺っております。たっぷりランチを食べたらめっちゃ眠くなってきて常宿(サンルート熊本は今度リブランドしてホテルタウ熊本になります)で昼寝しました。前日の深酒と夜更かしは学会あるある
「コンクリートをもっと身近に」
次のブログでレポート終了ですっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。