2025/10/11
CCU材もアルカリ刺激材もどっちも生み出せるのが生コン工場

再生、資源循環、だけでは山は動かなかった。脱炭素が登場し、業界のそこかしこで産業刷新の兆しが見て取れる。ザンコン™︎ または、生コンスラッジの高度利用の出口、各種規格外コンクリートの実践プロセスの紹介
生コンスラッジ高度利用プロセス
本日は生コンスラッジ高度利用プロセスのご紹介となりますー。。
粘土のように固いスラッジ
いわゆる、スラッジ。およその生コン工場にとっては捨てる以外に選択肢のない厄介者となっている
Mapecube Sludge RECOVERで改質
スラッジ固形分におよそ0.3%配合するだけ
こんなにシャバシャバになっちゃう
粘土が泥水に変化
粘土のように固かったスラッジがまるで搾られる前のスラッジ水のような流動性を取り戻す。もちろん、水分量や固形分量に変化はない。性状のみ変化しました
生コン工場はCCU製造のみならずアルカリ刺激材料も作れるってことだなっ
スラッジ改質/投入 仮設プラント
こちらで、先ほどの作業を行います。ミキシングバケットとプールでスラッジをシャバシャバにする
サンドポンプでこちらに荷上げして容積を計量する
こちらのホッパー口から生コンや ザンコン™︎ はたまた CLSM など規格外コンクリートに投入するだけで高額な廃棄コストが収益に変化する。なお、現在のプロセスはあくまで仮設のプラントによるもので、今後機械メーカーとの協議を踏まえたシステム構築を目指す
社会の変化に順応し規格生コン一択ではない多様なものづくりを目指そうっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。