2025/08/10
コンクリートディレクター(CD) ダイジェスト版(HP用原稿案) コンクリートディレクター協会

現在お披露目と会員募集を目前としたコンクリートディレクター協会のコンクリートディレクター(CD)ダイジェスト版 は先日の理事会で協議・可決されいよいよHPも整備されコンクリート産業に発信を始める
コンクリートディレクター(CD) ダイジェスト版
本日は小拂智絵さん(大分綜合建設)により案が提示され理事会にて可決されたコンクリートディレクター協会HP用原稿のご紹介となりますー。。
コンクリートディレクター協会(理念)
コンクリートの業務に携わる人材に対して基礎から応用、実務から書類作成、監査およびサービス対応、資格取得講習など、幅広い学習プログラムを提供し、コンクリート業務に関連する全ての人材の育成を支援する。
コンクリートディレクターとは(定義)
CD(コンクリートディレクター)とは、生コンクリート工場で働く製造と業務に携わる方、更には新任の方に【技術的な知識】と【業務理解】を付加し、より幅広い業務に対応できる人材として新たに創出された職域です。
コンクリートディレクターは、「社内規格の理解」に重点を置いた教育プログラムを通じて、記録整理や技術的な問い合わせへの対応力を身につけ、バックオフィスから工場の品質管理活動を支える存在となります。
CD という職域創出のきっかけ
これまで、生コン工場では「試験係」がすべての技術業務(品質管理・試験成績作成・検査設備管理等)を一手に引き受けてきました。しかし、その業務範囲の広さは試験係の負担となっていました。
一方、事務職の方々が日々行っている業務の中には、一定の知識を得ることで試験係の一部を担うことができる領域が多く存在します。
そうした現実を踏まえ、
「試験係の負担を減らす」
「製造と業務に携わる方、更には新任の方のキャリアを広げる」
「生コン工場の業務効率を高める」
という複合的な目的から、CD 制度は誕生しました
CD 導入の効果
CD 制度の導入によって、工場全体に多くのプラスの影響が生まれます。
●業務の効率化
CD がバックオフィスで一定の技術的業務を担うことで、「試験係」「製造係」「業務係」それぞれの負担が軽減さ
れ、工場全体の業務がスムーズに回るようになります。
①試験係
配合計画書の入力、代行試験のスケジュール管理、試験結果のデータ整理、検査や外注のタスク管理など、試験係でなくともできる業務を CD が分担します。
②製造係
CD が電話受注対応を担当。「土間の配合は何を使えばいい?」「温度補正は今何 N?」など顧客からの質問に対して CD が即答できます。製造係は突発的な業務依頼が減少し、製造作業に集中して品質安定化を図れます。
③業務係
これまで任されていた書類作成・データ整理に技術的視点が加わり、内容が一層深まります。さらに、技術的根拠を理解した上で工場全体の動きを把握する役割を CD が担うことで、係間の連携強化に繋がります。
● 業務の可視化と標準化
CD を育成する過程で、これまで"属人的"だった品質管理の手順がマニュアル化・整理され、共有知として蓄積
されていきます。
● スキル底上げとキャリアパス創出
CD は、生コン工場における新たなキャリアの道筋です。これまで「試験」「製造」「業務(事務)」「運搬」など職種ごとに固定的だった工場内の人材構成において、CD は事務職の"キャリアの横展開"を可能にします。
女性職員が多く従事する事務部門において、専門知識を持って⾧く安定して活躍できる環境をつくると同時に、リーダー候補となる人材育成にも貢献します。
では、どんな学習をすればこのような効果を生み出す CD が生まれるのでしょうか。
CD 制度は、単なる資格取得ではなく、生コン工場の実務に直結する すなわち 「社内規格の理解」に重点をおいた教育プログラムです。プログラムの一部をご紹介します
教育プログラム
● 講習動画視聴
JIS や社内規格、記録整理の重要性など、工場の品質管理活動を支えるための基本的知識を身につけます。
更には、より専門的な視点と幅広い知識を身につけ、臨機応変に現場の改善や指導も担えるゼネラリストを目指します。 (サンプルとして教材のダイジェスト版視聴可能)
● 質問対応とナレッジシェア
受講中・受講後問わず、チャット形式で質問が可能です。疑問には日本を代表するコンクリート専門家が直接回答し、その内容は全受講者に共有され、業界全体のナレッジシェアとして蓄積されていきます。
● JOIS 技術交流会
CD 制度の受講者・修了者は、"JOIS 技術交流会"に参加可能です。この交流会はリアルイベントとして開催され、サーキュラーエコノミーなど既存の規格ではカバーできない最新の研究情報を共有します。さらに、他工場との情報交換や失敗・成功事例の共有を通じて、 「共感の場」として自分の業務に直結するヒントや改善策を得ることができます。これらにより、受講者が継続的に成⾧できる環境が整っています。
CD 取得後のイメージ
CD 取得後の自分を想像してみてください。
これまでのあなたは、「なぜこの作業をするのか」「どんな意味があるのか」を知らずに業務をこなしていたかもしれません。
しかし、CD のスキルを身につければ、 社内規格や関連帳票の根拠を理解した上で仕事ができるようになります。
さらに、後輩に知識を共有したり、工場の改善提案ができるようになることで、工場内での信頼が高まり、 「頼れる存在」として、自らの立場に誇りを持って働くことができるでしょう。そして「欠かせない人材」としての自身と自覚が芽生えます。
また、管理者側にとっても、CD が自主的に学び理解しながら業務にあたってくれることで、全てを 1 から教える必要がなくなり、人材育成・業務管理の効率化に大きく貢献します。
受講費用について
助成金活用 自社負担額
各種資料ダウンロード
定款:定款(公開用).pdf
入会及び退会規定:入会及び退会規定.pdf
入会金及び年会費規定:入会金規定.pdf
入会届兼誓約書:入会届兼誓約書.pdf
CD協会はいよいよ本格的に活動を開始いたします。コンクリート実務者の皆さんの活躍をサポートして実りある産業を創造してまいります
規格外コンクリートの市場創造 JOIS by CD協会
JOIS(Japan Out-Industrial Standard) by CD協会 では再強コンクリート、2x3コン、オワコン、オコシコン、イワモルなど各地で展開されている規格外コンクリートの研究・開発・実装・ブランディングを通じて低対するコンクリート産業における新市場の創造を推進しています
「コンクリートをもっと身近に」
成果を考えないつまらん組織ごっこやインチキに翻弄されるなんてことのないよう宮本さんも気をつけるよっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。