2025/07/24
阿波根社長(HPC沖縄)直々にマクロスでお馴染み河森館のコンクリートをご案内いただきました

再び大阪万博を訪ねたオワコンの宮本さん。協業が始まっているHPC沖縄の阿波根(あはごん)社長直々にマクロスでお馴染み河森館に採用されたHPCの魅力を解説してくださいました
大阪万博2025で阿波根社長直々にHPCの技術を解説
オワコンの宮本さん、再び大阪万博を訪ねられましたのでそのご報告ですー。。
阿波根社長直々にHPC®︎の魅力を解説いただきました
大阪湾の海水とカーボネル®︎を使って製造された極薄プレキャストコンクリート(HPC®︎)が採用されたことで話題をさらった河森館を開発者であらせられる阿波根社長直々に解説してくださいました
ありそうでない! 40mm極薄コンクリート製品
最小38mm厚まで薄くできるHPCは内側のカーボンワイヤーによるプレテンションが実現する。鉄筋を採用していないことからも海水で製造することを可能としている。また、骨材として採用されているカーボネルは製鉄所で発生する飛灰など副産物に含まれるCaにCO2を固定させたカーボンネガティブ材料
高速炭酸化技術カーボネルとは
- 1)Caを含む飛灰やスラグなどの原料にCO₂を含む排ガスを加え撹拌することでCaCO₃(炭酸カルシウム)を生成・安定化し、原料中にCO₂を固定化する技術
CO₂固定量:原料比最大20%(原料中の未反応Ca分等による) - 2)自然界では数ヵ月を要する炭酸化反応を、高効率ミキサーを用い高速化(数分~数十分)
高速炭酸化により原料中の重金属類の溶出抑制 ⇒ 重金属溶出抑制剤不要 or 使用量削減 - 3)CO₂を固定化した原料にバインダー、フィラーを加え造粒した骨材を生産 ⇒ 資源化(廃棄物削減)
(出典:https://www.kobelco-eco.co.jp/product/process/carbonel.html)
3Dプリンターで作った型枠を採用
こうした表面の独特なテクスチャは型枠製造に3Dプリンティング技術を採用したからこそのもの。この凹凸が元々鋭利すぎて怪我が懸念されたためサンディングしたという秘話までご紹介くださいました
板状礁(いたじょうしょう)として藻場再生に応用
これだけ薄く、さらにはしなる性質を活用して藻場の再生(ブルーカーボン)への取り組みが始まっている。 オワコンの宮本さんは残コンを引っ提げてこのコンソーシアムに参画いたします
生コンポータルでは今後陸から海を舞台に副産物「残コン」を利用したHPCの拡大に貢献してまいります
コンクリートの活躍は陸から海へ!
海に設置される藻場としての構造物には陸上の建築基準法やらJIS規格は及ばない。 元々オワコンの宮本さんは「残コン」「ポーラスコンクリート」という規格外コンクリートをテーマとしての経歴があるため、同じく規格とは無縁のHPCとの相性抜群。今後の展開が楽しみです。阿波根社長ほか皆様この度は誠にありがとうございました
「コンクリートをもっと身近に」
そんな最先端の技術だって一般の方に伝わるようになるべく工夫をしたいですっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。