2025/06/27
生コン屋さんの困りごと【スラッジ】を入れてフレッシュ性状と強度と耐久性が改善する

ナマコンバレー(Beton-Valley)の生コン工場ICC(伊豆中央コンクリート)では日夜生コンスラッジの可能性に関する検討が行われている。生コン工場が最も困っているのがスラッジ。「強度」「耐久性」は無視してもいい(分野に適用)けど、無視しなくてもいい、そんなジョイスラッジについて
スラッジを入れた方がフレッシュ性状が改善?!
本日も続くジョイスラッジ配合検討の試験練りの様子をご紹介しますー。。
みんなが困るスラッジ
生コン工場の困りもの、鼻つまみ者、スラッジ。 こちらを液体混和材として利用しようってのが「スラッジを楽しめ」ジョイスラッジというチャレンジ
ジョイスラッジ化
固形分がドロドロの流動体になりました。通常、スラッジを生コンに配合したら途端にスランプは落ちます(固くなっちゃう)し、強度もめっちゃ下がります、ってことは生コン工場従事者ならみんな知ってます、なのにジョイスラッジならそうはならない
全量回収(再生)骨材
こちらは生コン工場に戻ってきた残コンから得られた粒状化再生骨材。もちろん、回収骨材やRC40のような再生骨材だって利用できます
結合材は7割高炉スラグ微粉末3割普通ポルトランドセメント
テメェらが困ってるスラッジを入れて生コンが改善するんなら使わねえ手はねえよなぁ?
フレッシュ性状の改善が確認されました
こちら、ジョイスラッジ添加なし、ブランク
こちら、ジョイスラッジ添加あり。スランプはもちろん、性状も改善されました。すごくない?興奮しております
「コンクリートをもっと身近に」
引き続き、全力集中で行きますっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。