2025/10/16
ザンコン™︎ を由来とするアルカリ刺激材の製造システムの構築

ナマコンバレーでは現在ザンコン™︎を由来とするアルカリ刺激材の製造システムが確立されようとしている。その営みは国際的な注目を集めるに至っている
アルカリ刺激材の原材料 ザンコン™︎
本日はセメントを用いないコンクリートに欠かせないアルカリ刺激材をザンコン™︎から製造する技術やシステムのご紹介でっす。。
セメントを使わないと白い
結合材の種別でいうと左から、普通ポルトランドセメント、高炉セメントB種、高炉スラグ微粉末
つまり、コンクリートの色はセメントが支配的であり、普通ポルトランドセメントを代替する高炉スラグ微粉末だけ、または骨材も再生骨材だけ、で製造すればそれだけ白くなるということができる。 白ければ白いほど脱炭素で資源循環なコンクリートとなる
アルカリ刺激材はザンコン™︎(スラッジ)由来
こちら、生コンスラッジ。撹拌すると多少流動性を生じる。生コンポータルではこのところ高炉スラグ微粉末やフライアッシュなど普通ポルトランドセメントに代替可能な原材料(SCMs)に作用するアルカリ刺激材として生コンスラッジの活用を推進している
Mapecube Sludge RECOVER
そのスラッジにこちらの特殊混和剤Mapecube Sludge RECOVERを添加・撹拌することで良質なアルカリ刺激材を得ることができる
流動性が飛躍的に変化する
特殊混和剤の作用と撹拌で生コンスラッジの流動性は劇的に変化する。こちらを結合材/練り水 置換で使用することで高炉スラグ微粉末の潜在水硬性は発揮され通常のコンクリートに比肩する強度が発現する
今はテーブルテストばかりだが、年内をめどにナマコンバレーではプラントスケールでの製造・出荷が始まるぜっ
アルカリ刺激材(改質スラッジ)投入プラント
なお、ICCでは現在アルカリ刺激材の投入をこちらのCLSM製造用プラントを応用して行っているが、今後は機械メーカーらの協力を取り付けるなどバッチャープラントで効率的に計量できるように議論されている
「コンクリートをもっと身近に」
これから、ますます楽しみが増えるねっ。「伝える」がんばるよっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。