2025/10/22
あらゆる形態の生コン業に適合したザンコン™︎ソリューションの開発(泰慶)

ザンコン™︎ソリューションの開発/実装に携わって四半世紀が過ぎようとしている。一口にザンコン™︎並びにスラッジと言ってもその発生プロセスやその処理方法には各社各様の方法論が見られる。それぞれの実態に合わせたザンコン™︎ソリューションの開発はそれぞれの実態を見聞するところから始まる
泰慶のザンコン™︎ソリューション #1
本日の訪問先紹介は神戸市西区の生コン屋さんBETON BLOCKでお馴染み泰慶さんとなりますー。。
泰慶生コン
MAPEIジョルジオ博士来日の道すがら立ち寄ったのは長年ザンコン™︎ソリューションを通じて交流のある神戸の泰慶生コン。 同社はBETON BLOCKの運用にほぼ完全にザンコン™︎ソリューションを完成させている。生コンポータルの立場は商品や機械を押し付けてザンコン™︎の解決を図るのではなく、あらゆる形態で運用されている生コン工場ごとに適合する多様なソリューションを開発し、以て新世代の生コン業の創造を企図する立場にある
洗車/ザンコン™︎処理ホッパー
ザンコン™︎は全てBETON BLOCKの製造に回されるため、同社ではプラントやドラムの洗浄により発生する汚水程度がこちらの設備で処分される
汚水ピットとサンドポンプ
こちらのピットに汚水は集められ次の工程(トロンメル)にポンプアップされる
分級機(トロンメル)
洗浄水程度しか処分されないため回収される骨材もごくわずか
スラッジ水ピット
こちらはスラッジ水も通常の工場に比べれば5〜10分の1の発生量
フィルタープレス
だから、ほとんどフィルタープレスの稼働もなく、スラッジケーキの発生も限定的。なお、今後スラッジケーキについては改質による高度利用なども検討が始まる
上澄水
泰慶生コンでは洗練された汚水処理プロセスによりザンコン™︎にかかるコストはゼロを継続している
工場ごとによって時間や手間の掛け方処分方法は千差万別。大切なのはやっぱり現地に足を運んで理解することだぜっ
ザンコン™︎ソリューション行脚は続きます
生コンポータルまたはJOIS by CD協会ではこうしてザンコン™︎ソリューション開発の旅が行われています。この過程でザンコン™︎は生コン業界を脅かすリスクではなく社会に資するチャンスに変貌することが見込まれています
「コンクリートをもっと身近に」
これからも各地を回って勉強させてもらいますっ。そして「伝える」情報発信も頑張るよっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。