2022/01/31
「舗装材としての《オワコン》今後の展望について」(週刊生コン 2022/01/31)

先週は国家プロジェクト「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」に当社らも関わる2件のコンソーシアムが採択されたことが話題となった。現在、防草材として普及が広がっている造粒ポーラスコンクリートにとって、このことがどのように影響・発展していくのか。
舗装材としてのオワコン
⚫︎先週の記事1: 【350億】【NEDO】「GI基金《CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト採択》本当の意味について」(月刊残コン Vol.54)
いよいよお祭りが始まる。
All 日本のコンクリートチームが国家プロジェクトの名の下にシームレスに共同する。
これが、CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト採択の意味だ。
もちろん、当社長岡生コンクリーとも参画するが、関心を寄せるあなた(施工・製造・消費)も蚊帳の外ではない。
必ず、巻き込まれる。
実にドタバタしていたが、先行して昨年11月下旬には 大学等研究機関との技術(シーズ)マッチング という国家プロジェクトでも造粒ポーラスコンクリートが取り上げられてもいる。
RRCSら(安藤間、東京大学)の採択された事業の根幹となっているのは、「コンクリート舗装」だ。
国家プロジェクトとしての次世代のコンクリート開発に関して、コンクリート舗装、とりわけ、(造粒)ポーラスコンクリートなどの、循環型コンクリート技術開発は一丁目一番地となるだろう。
⚫︎先週の記事2: 【愛知】「防草材はそのまま車両が乗り入れる人工芝の基盤材としても活用できる」草間コンクリート・イヨダ外構
⚫︎先週の記事3: 【栃木】「犬走と言ったら防草シート下地に砕石敷き。もう、それ、オワコンだね」栃木レミコン・ジャービス商事
⚫︎先週の記事4: 【大阪】「土間コンだと予算が足りず諦めなければならなかった」寝屋川コンクリート
現在、オワコンは防草材としての社会実装が進んでいる。
しかも、のっけから、バズっている。
あくまで、防草材としているのは、昨年8月下旬に着想されたばかりで、諸物性が全く明らかにされていないから。
プロダクト開発を軽んじてはならない。
特に、舗装という分野で考えると、常に踏圧や輪荷重、さらには紫外線や乾湿に晒される過酷な条件となる。
あらゆる全ての条件に対して自信を持って提供できる価値とするためには実績と時間が必要だ。
役所に営業に行ってた頃よく言われた「で、実績は?」という殺し文句。
当時は、「実績がねえからこうしてお願いしてんだろ?あ?」と内心思ってはいたものの、「社会インフラたる舗装材をそうやすやすと行政が採用してたまるか」という立場も理解できる。
だから、期待値(性能)を下げて、防草材の分野から社会実装が始まっている。
だが、無論、新しい領域・分野の可能性・芽はたとえ発明した僕たちだったとしても摘む訳には行かない。
防草材としての実装だけでなく、舗装材としての可能性を探求する活動は誰にも止めるわけにはいかない。
その意味で、向こう10年に及ぶ次世代コンクリート(CO2を用いたコンクリート開発)というお祭りはこの上ない好機となるはずだ。
事実、暴露実験では日夜車両の乗り入れがなされているし、動画のような過酷な負荷を与えられてもいる。
社会・環境全体に貢献しうる可能性として、「舗装材としてのオワコン」が今注目を集めようとしているのだ。
⚫︎先週の記事5: 【福岡】「多分、近々、888と5000《オワコン》2つのキャンペーンは受付終了となります」all round
そんな国家プロジェクトでも取り上げられるであろう探究が始まったオワコンだが、暴露実験のフィールドは生コンポータルが用意し得る。
テーブルテストではなく、実際の供用環境、暴露実験では果たしてどんな結果が確認されるのか。
その現場提供を募集した5000プロジェクトとは、実験にフィールドを提供いただく代わりに、特価(5,000円/m2、掘削・残土・路盤・型枠他周辺工事は別)でオワコンを提供するというものだ。
⚫︎参考記事:【募集】「全国一律5,000円/m2で請け負う《実験用》駐車場タイプの造粒ポーラスコンクリート《オワコン》施工」
お陰様でというか、ありがたいことに、こちらのキャンペーンには応募が殺到している。
失礼な話、「もう、お腹いっぱい」に早くもなりそうな状況に内心戸惑っている。
生コンポータルの取り組みにそんなに大勢の共感者がいらっしゃるとは甚だ意外だった。
Facebookの投稿には全く「いいね」がつかないのに。
こちらが、国家プロジェクトをも巻き込む暴露実験に供されることになるのだ。
ところで、蛇足ついでに話をしておくと、コンテンツマーケティングなどインターネットを駆使したマーケティングの成果と、誰もが関心を持っている「いいね」の数や、SNSの友達の数、もっと言っちゃえば、YouTubeの視聴回数、とは因果関係はほとんどない。
中には友達やいいね欲しさ、視聴回数を稼ぐために、お金を払っている気の毒な人もいるようなので、「意味ないから、やめた方がいいですよ」とお伝えしたい。
法人(とりわけ、中小企業)や個人事業主としてのマーケティングにとって最も重要なのは、SNSやらYouTubeやらHPでの発信ではなく(もちろん、前提条件として必要だけど)、「自前の流通」が肝であるのだ。
流通がなければ、情報発信に刺激されたニーズの受け皿がない。
つまり、モノは売れない、ということになる。
「自前の流通」に関しては、日頃から記事中に紹介いているテンプレート(文尾)は参考になるだろう。
自前の流通がいよいよ完成し、そのタイミングで国家プロジェクトが始まる。
新らたな技術領域、「造粒ポーラスコンクリート」の展望はずいぶん明るいようだ。
生み出した僕たちだけでは限界がある。
多くの消費者・施工者・製造者や、研究者や技術者がこのプラットフォームでシームレスにつながることで、結果プロダクトは進化していくことになる。
とりわけ我が国ではコンクリートと言えば、土木か建築のほぼ二択でしかなかった。
そこに、新しい「舗装」「防草」という分野が生まれれば、結果僕たち生コン製造業(生コン産業)にとって全く新しい未知数の市場が創造されることになる。
生コン屋の倅として生コン工場を継いだ僕自身個人的には20年以上も下りのエスカレーターに喘いできた。
もがき苦しみ続けてきた今、ふと目の前に全く新しい輝くフィールドが開けたような感じだ。
具体的には、「舗装材としての《オワコン》今後の展望について」この一行に集約されるのだけれど。
これからこの輝かしい大地でこれまで同様、いや、それ以上に、多くの人々との交流が始まり、結果として生コンクリートが新しい貢献を社会に果たす未来がやってくるはずだ。
宮本充也
現代、ウェブやSNS(庭ファンなど)で容易に専門知識も手に入る。
透水性コンクリート(ドライテック、オワコン)に興味を持った施主はマップ(下段参照)から直接施工者(今回はタケザワウォール)に相談。
直接交渉だから余計な仲介手数料やバックマージンは心配無用だ。
【施工者】やったことないから不安・・・どうやって仕入れる?
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さらに施工当日は現場相談員を無料で派遣、施工をサポート
実際の現場には無料で経験豊富な施工相談員が派遣される。詳細→現場相談員について
仕入れは普段付き合いのある業者から可能、または当サイト掲載業者からも
掲載されている材料や施工については、生コンポータルから施工・製造をレクチャー。今は取り扱いがない施工者・生コン工場でも取り扱いをし始めるケースも多い。または当サイト庭コンにて掲載しているマップから購入も可能。
【施工者】支払い方法は貴社条件で
生コンポータルでは初めての取引でも通常仕入れと同じように買掛可能※。
※決済には全てウェブで完結の簡単な登録が必要。
お施主さんには下記サービスもおすすめ。
手間をかけたくないなら全国対応エクスショップ(エクステリアネット販売日本一)やお庭づくりは0円マッチング庭コンも便利!
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LINEでの受付(宮本の個人アカウント)も行っている。
「雑草やぬかるみ、水たまりだけ解消できればそれでいいんだけど」
もしもそんなニーズであるならば、雑草・ぬかるみ・水たまり対策コンクリ「オワコン」は現在一式88,800円で販売中。
⚫︎参考記事:雑草・ぬかるみ・水たまり解消「オワコン一式 《88,800円》 今なら全国一律で請け負います!!」生コンポータル
⚫︎参考記事:【募集】「全国一律5,000円/m2で請け負う《実験用》駐車場タイプの造粒ポーラスコンクリート《オワコン》施工」
このように、今では透水性コンクリート(ドライテック、オワコン)は土間コン同様に容易に手に入るようになった。
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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