2025/11/15
50kg-CO2/m3ネガティブな生コン(コンクリート舗装)が広域環境開発(黒姫)の駐車場に設置されました(前編)
やってみるもんです。3年前にオクドさんでも行われ練り混ぜ性能になんら問題なくきちんとした性能を確認した方式。生コン車で生コン製造はこの度広域環境開発(千葉県)でまたもや実施されました。
カーボンネガティブ生コン製造
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広域環境開発さんで行われたカーボンネガティブ生コンの製造をご紹介いたしまっす。。
カーボンネガティブ打設実験
昨日(2025/11/14)はカーボンネガティブ生コン(なんと試算では▲50kg-CO2/m3)の製造/打設実験が千葉県の広域環境開発で実施されていました。今後の実装を占うにあたり生コン工場の設備的制約に引っ張られないあり方を模索する意味で生コン工場に製造を依頼しない方式を実施。実は、この取り組みは以前オクドさんのゼロセメントコンクリートの実験でも行われたことがあります。今見返してみたらなんと3年も前になるんですね。 【大阪】「生コン車でゼロセメントコンクリート・granZ concreteは作れます」奥村組土木工業
アルカリ刺激材(改質スラッジ)
そして、今回の特徴は高炉スラグ微粉末をバリバリに刺激するために採用された改質スラッジはMapecubeでスラッジを加工してあります。
アルカリ刺激としてのMapecubeのすごいところは市販の減水剤との相性が悪くない、むしろいい、ってところ。ジオポリマーで検討される水ガラスなどのアルカリ刺激とは相容れないことを考えるとすごいよね、Mapecube
実際の順序は最後でしたが練り水投入状況
骨材(RC40や回収されたもの)
あらかじめ計量されフレコンに詰められたもの。
結合材は高炉スラグ微粉末100%
こちらは実際の打設の際には計量器付きサイロからの投入を予定しています。事実上、生コン車と計量器あるいはあらかじめ計量してフレコンにパッケージされた材料さえあれば作れるんですカーボンネガティブ生コン。
市中の生コン工場はJIS A 5308の生コン製造に忙しいからカーボンネガティブな生コンなんざねってられねえってことなんだっ
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バッチャープラントなくても作れました
もちろん、要求性能(強度)を満たす生コンができました。この後、実際に暴露状態で経年変化が観察されます。
「コンクリートをもっと身近に」
後編では打設にフォーカスしますっ
オワッコーン‼︎
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作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。
