2025/06/28
土留め(フレコンパック)やブロックなど災害備蓄や復旧資材がCO2固定貯蔵庫を兼ね備える

地中空洞の落盤リスクを防止するソリューションとして注目が高まっているCLSM(Controlled Low-Strength Material)はなにも空洞充填のみならずCO2の固定貯蔵としての位置付けも得ることができる
土留めがCO2を固定貯蔵して備蓄することもできる CLSM
本日はCLSMならCO2固定貯蔵という新しい役割を果たせる可能性がある、のをご紹介しますぞっ
「強度」も「耐久性」も重視されないコンクリート
こちら、用途は「土砂の代わりになる重量さえあればいい」となっているため、JIS A 5308が目的とする「強度」も「耐久性」もおとといきやがれな規格外コンクリートCLSM(高流動充填材)でも十分OKな領域 維持管理がメインになった現代は従来のコンクリートではカバーできないニーズに対する答え【CLSM】(規格外コンクリート)が生まれてます
CLSMナンボでもCO2固定(CCU)材料配合できる
そんな規格外コンクリートだから、最近話題の「CO2を人為的に固定して製造された材料(CCU材)」の適用先として非常に有効
CCU材って何?
CCU材料とは、Carbon Capture and Utilization(二酸化炭素回収・有効利用)の略で、発電所や工場などから排出される二酸化炭素(CO2)を回収し、コンクリートなどの製品の原料として利用する材料のことです。(AIの答え)
こうした材料は強度発現にはさほど貢献しないけれど、だからこそ、上述の用途に用いられるCLSMにとって恰好の原材料とすることができる
災害備蓄や復旧資材としてCO2を貯蔵できる
こうした土留めや重りなどの構築物(フレコンパック)がCO2を固定貯蔵しているって考えるととっても素敵な営みに思えませんか
そんな最先端の研究・開発・実装もJOIS by CD協会のお仲間の皆さんたちが推進しています。ぜひ、コンクリート実務者の皆さんにおかれましてはご参加ご検討ください
カーボンニュートラルも JOIS by CD協会
生コンポータルも参画するCD協会(代表理事:船尾サンコン)では規格外コンクリート市場の拡大を通してコンクリート産業の新しい貢献を創造しています(JOIS)
「コンクリートをもっと身近に」
夢想してるとなんぼでも湧いて出てくるアイディアをJOIS by CD協会 が形にしていきますっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。