2025/09/27
砕石工場の湿式洗浄で発生する脱水ケーキ(スラッジ)にMAPEIの Mapecube Sludge RECOVER は効くのか

生コンスラッジは今までのところ廃棄物としてしか見なされていない。生コン工場にとってはコスト要因となっている。そんな残渣を有効活用する各種取り組みが始まっています
残渣(スラッジ)をチャンスにする活動
本日は砕石工場のスラッジにMapecube Sludge RECOVERを適用しましたのでご報告でっす
生コンスラッジ以外も改質できるのか?
このところ頻繁に紹介している「ジョイスラッジ」は生コン工場の厄介者生コンスラッジに特殊混和剤(MAPEI)をごく微量添加して撹拌すると液体に戻すことができる技術。固体ではなく流動体にすることでハンドリングは改善され様々な利用を見通すことができる。そんな技術は果たして生コンスラッジ以外にも適用可能なのかを実験してみました
おさらい生コンスラッジ改質
これが、
こうなる。ジャバジャバです。そして、これを結合材内割置換で用いることができる混和材に化ける。
撹拌しないで放置しとくと固形分が分離沈殿してしまう。ただ、2度と結合材に戻り水和反応が永続することはない
砕石工場の湿式洗浄で発生するスラッジ
結論、ダメでした(フェラーリさん共有)。ただ、これで黙って引き下がるのではなく、早速MAPEIでは各種スラッジのサンプルが持ち込まれ実験が行われる予定
この分野には潜在市場が眠ってるはずだなっ
各種スラッジをチャンスに!
世の中には探せばいろんなスラッジがある。 知られざるスラッジ問題を横断的に統合して実験することで生まれるかもしれない新たな市場を開拓します
関連記事: 混合廃棄物処分上で発生する微粉末(汚泥)は強アルカリだからCCUを得るための都市鉱山とすることができます
「コンクリートをもっと身近に」
温泉、サウナ、水風呂、飲水で夕方までには正気を取り戻さないとっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。